イタリア系移民のマフィアを扱った映画である。
映画な中では派手なマフィア同士の抗争なども描かれる。マフィアを主題とした物語ではあるが、もっと深いテーマとしては「家族の絆」、親から子に引き継がれていくものといったことが表現されていると感じた。
また、マフィアの世界なので、血縁による繋がりに加え、組織の中の疑似家族ともいうべき結束も描かれている。
主人公マイケル・コルレオーネを演じるアル・パチーノの演技が素晴らしい。マフィアを嫌う純朴な青年風の出だしから、マフィアのドンとなっていく過程で、だんだんとそれらしくギラついていく変化が見て取れ興味深い。
その他、ドンを演じるマーロン・ブランド、取り巻きを演じる俳優などの演技も 個性的でストーリーにぴったり合っている。マイケルの兄弟もそれぞれに個性があり、配役もすばらしく適中しており味わい深い。
音楽も素晴らしく、この映画は何度見返しても飽きさせない独特の魅力を持った名作だと思う。