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小さき麦の花
2023年2月10日 上映 / 中国 / 133分2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。
Sin Clock
2023年2月10日 上映 / 日本 / 94分窪塚洋介、18年ぶり邦画長編単独主演作
ユアプレイス、マイプレイス
2023年2月10日 上映 / アメリカ / 109分Netflixで2023年2月10日から配信。
善き男の10日間
2023年2月10日 上映 / トルコ / 124分Netflixで2023年2月10日から配信。
あの頃の私
2023年2月10日 上映 / アメリカ / 106分Amazon Prime Videoで2023年2月10日から配信。
#マンホール
2023年2月10日 上映 / 日本 / 99分「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔が6年ぶりに映画主演を務め、マンホールに落ちてしまった男の苦闘を描いたシチュエーションスリラー。「ライアーゲーム」「マスカレード・ホテル」シリーズの岡田道尚によるオリジナル脚本で、「私の男」「海炭市叙景」の熊切和嘉監督がメガホンをとった。勤務先の不動産会社で営業成績ナンバーワンの川村俊介は、社長令嬢との結婚も決まって将来を約束されていた。しかし結婚式の前夜、渋谷で開かれたパーティで酩酊し、帰り道にマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、川村は穴の底で目を覚ますが、思うように身動きが取れず、スマホのGPSは誤作動を起こし、警察に助けを求めてもまともに取り合ってもらえない。なんとか連絡が取れた元カノに助けを求めることができたが、自分のいる場所がどこかわからない川村は、「マンホール女」のアカウントをSNS上で立ち上げ、ネット民たちに場所の特定と救出を求めるが……。中島が主人公・川村役を演じるほか、川村の元カノ役を奈緒、川村の同期社員役を永山絢斗がそれぞれ演じる。
呪呪呪 死者をあやつるもの
2023年2月10日 上映 / 韓国・イギリス合作 / 110分「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督が原作・脚本を手がけ、呪いによってよみがえったゾンビ集団に立ち向かうジャーナリストと少女呪術師の戦いを描いたアクションホラーエンタテインメント。閑静な住宅街で凄惨な殺人事件が発生。被害者の傍らに横たわっていた容疑者らしき死体は、なぜか死後3カ月が経過していた。そんな中、ジャーナリストのジニが出演するラジオに、犯人を名乗る男から電話が掛かってくる。男は自分が死体を操って被害者を殺したと告白。ジニは警察と協力して事件の調査を進めるうちに、ある大企業の陰謀が関係していることに気づくが、強大な呪いによってよみがえったゾンビ集団が「3つの殺人」を果たすべく襲いかかってくる。ジニは旧知の呪術師ソジンとともに、ゾンビ集団とその黒幕に立ち向かうが……。ジニを「ソウォン 願い」のオム・ジウォン、ソジンを「パラサイト 半地下の家族」のチョン・ジソが演じた。
エゴイスト
2023年2月10日 上映 / 日本 / 120分エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。主人公・浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚、龍太の母を阿川佐和子が演じる。
リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ
2023年2月10日 上映 / 日本 / 77分2022年8月に最終回を迎えた特撮テレビドラマ「仮面ライダーリバイス」と同年12月公開の映画「仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIE バトルロワイヤル」の続編となるVシネマ作品。五十嵐大二はフェニックスの後継組織「ブルーバード」で平和維持活動に奔走する日々を送っていた。一方、遺伝子工学の権威・市村博士の研究の成果により、同組織の隊長・門田ヒロミの肉体に回復の兆しが見え始める。そんな中、“ギフ亡き新時代のガーディアン”を名乗る組織「アリコーン」が現れ、ある目的のために少年少女たちを誘拐・監禁する。ブルーバードは救出作戦に乗り出すが、ヒロミが被害者の少女・留美を連れ去った疑いで指名手配される事態に。さらに大二たちの前に、ヒロミと同じ顔の人物・ムラマサが姿を現す。
バビロン
1920年代のハリウッドは、すべての夢が叶う場所。サイレント映画の大スター、ジャック(ブラッド・ピット)は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。会場では大スターを夢見る、新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)が、運命的な出会いを果たし、心を通わせる。恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代。映画界の革命は、大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。果たして3人の夢が迎える結末は…?
銀平町シネマブルース
2023年2月10日 上映 / 日本 / 99分「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」の城定秀夫が監督、「れいこいるか」「神田川のふたり」のいまおかしんじが脚本を手がけ、つぶれかけの映画館を舞台に繰り広げる人間模様を描いた群像悲喜劇。青春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤は、映画好きの路上生活者の佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と知り合ったことをきっかけに、銀平スカラ座でアルバイトとして働くことに。同僚のスタッフや、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャン、映画の世界に夢を見ている中学生など、個性豊かな常連客との出会いを通じて、近藤はかつての自分と向き合い始める。主人公の青年・近藤を小出恵介が演じ、梶原役に吹越満、佐藤役に宇野祥平と実力派が脇を固める。撮影は、埼玉県川越市にある老舗ミニシアター・川越スカラ座で行われた。
コンパートメント No.6
2023年2月10日 上映 / フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ合作 / 107分長編デビュー作「オリ・マキの人生で最も幸せな日」がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の作品賞に輝いたフィンランドの新鋭ユホ・クオスマネンが、同国の作家ロサ・リクソムの小説を基に撮りあげた長編第2作。1990年代のモスクワ。フィンランドからの留学生ラウラは恋人と一緒に世界最北端駅ムルマンスクのペトログリフ(岩面彫刻)を見に行く予定だったが、恋人に突然断られ1人で出発することに。寝台列車の6号客室に乗り合わせたのはロシア人の炭鉱労働者リョーハで、ラウラは彼の粗野な言動や失礼な態度にうんざりする。しかし長い旅を続ける中で、2人は互いの不器用な優しさや魅力に気づき始める。2021年・第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、グランプリを受賞した。
対峙
2023年2月10日 上映 / アメリカ / 111分高校銃乱射事件の被害者家族と加害者家族による対話を描いたドラマ。アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が発生。多くの同級生が殺害され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。事件から6年。息子の死を受け入れられずにいるペリー夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をすることに。教会の奥の小さな個室で立会人もなく顔を合わせた4人はぎこちなく挨拶を交わし、対話を始めるが……。加害者の両親をドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のリード・バーニーと「ヘレディタリー 継承」のアン・ダウド、被害者の両親を「ハリー・ポッター」シリーズのジェイソン・アイザックスと「グーニーズ」のマーサ・プリンプトンが演じる。「キャビン」などの俳優フラン・クランツが初監督・初脚本を手がけ、密室で繰り広げられる4人の会話劇を緊迫感たっぷりに映し出す。
崖上のスパイ
2023年2月10日 上映 / 中国 / 120分中国の巨匠チャン・イーモウが、1930年代の満州を舞台に描いたスパイサスペンス。1934年、冬。ソ連で特殊訓練を受けた男女4人のスパイチームが、極秘作戦「ウートラ計画」を実行するため満州国のハルビンに潜入する。彼らの目的は、日本軍の秘密施設から脱走した証人を国外脱出させ、同軍の蛮行を世界に知らせること。しかし仲間の裏切りによって天敵・特務警察に計画内容が察知され、リーダーのチャン・シエンチェンが捕まってしまう。残された3人と彼らの協力者となったジョウ・イーは、どうにかピンチを切り抜けるべく奔走するが……。出演は「山河ノスタルジア」のチャン・イー、「わたしは潘金蓮じゃない」のユー・ホーフェイ、「ドリアン ドリアン」のチン・ハイルー、「1950 鋼の第7中隊」のチュー・ヤーウェン、「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」のリウ・ハオツン。2021年・第34回金鶏奨で監督賞、主演男優賞(チャン・イー)、撮影賞を受賞した。
ナショナル・シアター・ライブ「かもめ」
2023年2月10日 上映 / イギリス / 146分イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアターが厳選した名舞台を映像化してスクリーン上映する「ナショナル・シアター・ライブ」の1作。アントン・チェーホフの古典戯曲を21世紀にアレンジし、人気テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのエミリア・クラークがウエストエンドデビューを果たした話題作「かもめ」を収録。名声を欲して現実からの逃げ場を求める若い女、憧れの女を追い求める青年、達成感を欲する作家、時代を変えるために戦おうとする女優。田舎にある孤立した屋敷を舞台に、それぞれの行き場のない思いがぶつかり合う。
バンバン!
2023年2月10日 上映 / インド / 156分トム・クルーズとキャメロン・ディアスの共演で2010年に製作・公開されたハリウッドのアクションコメディ「ナイト&デイ」をインドでリメイク。謎の怪盗ラージヴィールと、偶然彼に出会った地味なOLのハルリーンは、インドからイギリスに渡ったとされる伝説のダイヤ「コヒヌール」をめぐり、残忍な犯罪組織や国際警察を巻き込んだ争奪戦を繰り広げることに。そしてその過程で、ラージヴィールが抱く真の目的が明らかになっていく。「WAR ウォー!!」「スーパー30 アーナンド先生の教室」のリティク・ローシャンが謎の怪盗ラージヴィール、「チェイス!」「命ある限り」のカトリーナ・カイフが地味なOLから華麗に変貌を遂げるヒロインのハルリーンに扮した。インド、タイ、ギリシャ、ドバイ、チェコなどで撮影が行われ、インド映画界きっての美男美女俳優2人が、世界を股にかけた冒険とアクション、ロマンスを繰り広げる。
BLOWBACK
2023年2月10日 上映 / アメリカ / 94分「エクスペンダブルズ」シリーズへの出演などで知られる元格闘家のランディ・クートゥアが、仲間を裏切る非道な銀行強盗犯を演じたアクションスリラー。難病の娘の治療費を工面するため銀行強盗を計画したニックは、元恋人のベロニカを通じてプロの強盗犯ジャック率いる一味と手を組む。計画を遂行し、見事に盗みに成功したニックだったが、その矢先、ジャックらがニックに銃弾を浴びせる。かろうじて一命を取り留めたニックは、自分を裏切ったジャック一味への復讐を開始。ひとりまたひとりと容赦なく処刑していく。仲間を次々と殺されたジャックは、ニックとの対峙を余儀なくされる。クートゥアがジャック役を演じ、ニック役は「トワイライト 初恋」「バーレスク」などで知られるカム・ジガンデイが務めた。
ヌレエフ 伝説と遺産
2023年2月10日 上映 / イギリス / 113分歴史上最も偉大なバレエダンサーとして知られるルドルフ・ヌレエフを称え、彼がソ連から亡命後にロンドンでデビューした劇場「シアター・ロイヤル・ドーリーレーン」で2022年9月に開催された「ヌレエフ 伝説と遺産」をスクリーン上映。元ロイヤル・バレエ団プリンンシパルのネヘミア・キッシュが芸術監督を務め、「眠れる森の美女」「ローレンシア」などヌレエフのキャリアにおいてハイライトとなった9つのクラシックバレエの抜粋を、ナタリア・オシポワ、アリーナ・コジョカル、フランチェスカ・ヘイワード、崔由姫、五十嵐大地ら現代を代表する22人のダンサーが演じた。元ロイヤル・バレエ団ディレクターのモニカ・メイソンが作品紹介、ヌレエフのソ連からの亡命を描いた劇映画「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」の監督を務めたレイフ・ファインズが司会を担当。
Sleepless
2023年2月10日 上映 / 日本 / 40分「真夜中乙女戦争」の二宮健監督が「睡眠」をテーマに撮りあげた映像詩。俳優の桜井ユキ、松本穂香、ダンサーの仲万美の「表現すること」をめぐるインタビューと、睡眠医科学研究機構の柳沢正史教授が「睡眠の謎」に迫るレクチャーを交えながら、言葉、映像、音響が織りなすアーティスティックな世界を構築した。2021年12月、二宮監督が中心となって立ち上げた上映イベント「SHINPA vol.13」で初上映。23年2月、映画監督の新たな側面を見せる上映企画「シネマ・スプリット」の第1弾として、小林達夫監督作「米国音楽」と2本立て上映で劇場公開。
米国音楽
2023年2月10日 上映 / 日本 / 28分「合葬」の小林達夫監督が「CD」という音楽メディアを題材に、創作に打ち込む人々の情熱や他人が語る記憶の曖昧さを描いた短編ドラマ。2001年にアルバム1枚をリリースして解散した日本人バンド「Thursday」。20年後、彼らの音楽はインターネット上で話題を集め、アメリカのレーベルから再発されることに。関係者へのインタビューを通してメンバーたちのアメリカ音楽シーンへの憧憬と挫折の記憶が明かされ、さらに音源制作の裏にあった男女の出会いの物語が重なっていく。2023年2月、映画監督の新たな側面を見せる上映企画「シネマ・スプリット」の第1弾として、二宮健監督作「Sleepless」と2本立て上映で劇場公開。
タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター
2023年2月10日 上映 / アメリカ / 195分ジェームズ・キャメロン監督による歴史的大ヒット作「タイタニック」の公開25周年を記念した3Dリマスター版。1997年に製作され、当時として破格の2億ドルという巨額の製作費が投じられた超大作「タイタニック」。レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットを主演に、豪華客船タイタニック号の悲劇を壮大なスケールで描き、主人公ジャックとローズが織りなす美しくも切ないラブストーリーが話題を呼んだ同作は、アカデミー賞で作品賞を含む史上最多タイの11部門を受賞、日本でも約1年にわたるロングラン上映となる大ヒットとなり、当時の全世界興行収入1位を記録した。2012年にも3D版が公開された同作を、25周年を記念して新たに映像を一新し、3Dリマスター版として公開する。1912年4月10日、イギリスの豪華客船タイタニック号がニューヨークに向けて処女航海に出発する。出港直前に乗船券を手にした画家志望の青年ジャックは、新天地アメリカを夢見てタイタニック号に乗船、そこで上流階級の令嬢ローズと出会う。2人は身分違いの恋に落ち、強い絆で結ばれていく。しかし出発から4日目の深夜、タイタニック号は巨大な氷河に激突してしまう。
二十歳の息子
2023年2月11日 上映 / 日本 / 86分ゲイの男性と実親を知らない青年が、「父と息子」として新たな関係性を築いていく姿を記録したドキュメンタリー。児童養護施設の子どもたちの自立支援団体「ブリッジフォースマイル」で働く網谷勇気は、高校在学中から同団体のプログラムを利用していた渉と知り合う。渉は幼少期より施設に預けられ、両親の顔を知らずに育った。高校卒業後も2人の関係は続いていたが、渉は20歳の時にある事件を起こし、起訴されてしまう。団体職員として関わることに限界を感じた網谷は、渉の生活を立て直す手段として養子縁組を提案。それまで家族をつくることを特に望んでいなかった網谷と、親を知らない経歴に加え多感な年頃でもある渉。照れ臭さと緊張をにじませながら、2人の新生活が始まる。「ドコニモイケナイ」の島田隆一監督が2人の共同生活を1年間にわたって捉え、ぎこちなさや軋轢、静かな心の交流を丁寧に描き出す。
手のひらのパズル
2023年2月11日 上映 / 日本 / 26分俳優の黒川鮎美が監督・脚本・製作・編集・主演を務め、“結婚の平等”をテーマに描いた短編作品。音声SNSアプリ「クラブハウス」での会話をきっかけに映画制作を決意した黒川監督が、同アプリ内でLGBTQ当事者への取材を重ねて脚本を書き上げた。金沢で生まれ育った30歳の梨沙と匠。付き合って1年半になる2人は、周囲からの勧めもあり同棲することに。結婚を意識するようになった2人は時間を共有する中で、互いの間に少しずつ生じていたズレに気づき始める。そんな中、梨沙は結婚について相談していた友人・真子との間に起きた出来事をきっかけに、心境が変化していく。共演は「台風家族」の長内映里香、「新選組オブ・ザ・デッド」の竹石悟朗、お笑いタレントのなだぎ武。
私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは…
2023年2月11日 上映 / 日本 / 137分映像作家・北尾和弥が、現代の東京をさまよう女性の姿を、ディストピア的に捉えた映像と研ぎ澄まされた音響、浮遊するような言語感覚で描いた異色ロードムービー。女と暮らしていた男が部屋に無数の写真を残し、突然姿を消した。女は写真を手に、そこに写った場所を探すために、東京の街をさまよい歩く。4人の人物に出会った女は彼らと会話を重ねる中で、失うことへの不安、焦燥、自らが信じていたものへの疑問などさまざまな想いを掻き立てられていく。次々と現出する問いに内なる対話を深める中、自身の中にあったはずの何かを埋め戻すため、女はもがくのだが……。都市をさまよう女を、ダンサー、パフォーマー、アーティストとして活躍する石川理咲子(Ree)が演じる。
一生売れない心の準備はできてるか
2023年2月11日 上映 / 日本 / 121分沖縄発のバンド「やちむん刺激茄子」のリーダー・奈須重樹を追ったドキュメンタリー。1964年宮崎県で生まれ、大学進学を機に82年より沖縄に暮らす奈須重樹は、大学卒業後に写真家として活動しながら91年「やちむん」を結成して音楽活動をスタートさせる。「やちむん」はトリオ、デュオ、そして現在は奈須のソロユニットとして変遷し、2013年からは「やちむん刺激茄子」名義でバンドとしても活動している。これまでに12枚のアルバムをリリースし、94年に発表した楽曲「がんばれ いぼやーるー」が沖縄県内にて小ヒットを記録したが、ヒット作と呼べるのはその一曲のみ。奈須は那覇で流しを中心に日銭を稼ぎながら、精力的に活動を続けている。そんないまいち“売れない男”の奈須が2016年、バンド結成25周年を記念して沖縄最古の映画館「首里劇場」を舞台にライブを敢行。天衣無縫なパフォーマンスで聴衆を魅了し、一夜限りの脚光を浴びた。18人編成のビッグバンドで挑んだ同ライブの迫力の映像を中心に、奈須のインタビューを通して彼がつむぐ楽曲の魅力を伝える。監督は「パイナップル・ツアーズ」などを手がけた當間早志。
水彩画
2023年2月17日 上映 / ソ連 / 10分「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで知られ、フランスを拠点に活動する名匠オタール・イオセリアーニが、祖国ジョージアでのソ連映画学院在籍中に制作した短編初監督作。夫は飲んだくれ、洗濯女の妻が家計を支える貧しい家族。金を持ち出した夫とそれを追いかける妻は、夫の逃げ込んだ美術館で、ある家の絵を見つける。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
スマホを落としただけなのに
2023年2月17日 上映 / 韓国Netflixで2023年2月17日から配信。
平野と鍵浦
2023年2月17日 上映 / 日本春園ショウの人気ボーイズラブ漫画をアニメ化した「佐々木と宮野」の劇場版「映画 佐々木と宮野 卒業編」と同時上映の短編作品。漫画「佐々木と宮野」のスピンオフとして誕生した「平野と鍵浦」のアニメ化で、「佐々木と宮野」本編にも登場する平野大河と鍵浦昭を主役に描く。
BLUE GIANT
2023年2月17日 上映 / 日本2013年から小学館「ビッグコミック」にて連載開始した石塚真一の人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」をアニメ映画化。仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込む。ある日、ライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会った大は彼をバンドに誘い、大に感化されてドラムを始めた玉田も加わり3人組バンド「JASS」を結成。楽譜も読めずただひたすらに全力で吹いてきた大と、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈、そして初心者の玉田は、日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく。主人公・宮本大の声を人気俳優の山田裕貴が担当し、沢辺雪祈を間宮祥太朗、玉田俊二を岡山天音が演じる。「名探偵コナン ゼロの執行人」の立川譲が監督、原作の担当編集者でストーリーディレクターも務めるNUMBER 8が脚本を手がけ、「幼女戦記」シリーズのNUTがアニメーション制作を担当。世界的ピアニストの上原ひろみが音楽を手がけ、劇中曲の演奏も担当した。
ICE ふたりのプログラム
2023年2月17日 上映 / ロシア / 107分フィギュアスケートのペア競技に人生を懸ける女性の夢と恋を描いた、ロシア製のハートフルラブストーリー。大ケガを負い、夢破れたフィギュアスケート選手のナージャ。絶望にふさぎ込む彼女の前に、明るく無鉄砲なアイスホッケー選手のサーシャが現れる。リハビリを懸命に支えてくれるサーシャのおかげで、ナージャは次第に笑顔を取り戻していく。再びスケートができるまでに回復した彼女は、新たな夢と恋への挑戦をスタートさせる。2018年ロシアで年間4位の大ヒットを記録し、続編も製作された。「題名のない子守唄」や「時の重なる女」で知られるロシアの名女優クセニア・ラパポルトを母に持つアグラヤ・タラーソバが主演を務め、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」や「魔界探偵ゴーゴリ」シリーズのアレクサンドル・ペトロフが共演。
歌うつぐみがおりました
2023年2月17日 上映 / ソ連 / 82分「月曜日に乾杯!」などで知られる旧ソ連ジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが1970年に手がけたコメディ。ジョージアの首都トビリシを舞台に、自己中心的でお調子者だがどこか憎めない青年のせわしない日常を描く。オペラ劇場のオーケストラの一員であるティンパニー奏者ギアは遅刻の常習犯で、練習の時のみならず演奏会にも度々遅刻する。さらに本番中にも出番の合間に会場を抜け出して街へと繰り出し、終演間際に慌てて戻って来てどうにか最後の一打に間に合わせる始末。女性や友人、家族に対してもルーズな彼は、約束を交わしては忘れたり突然家に押しかけたりと自分勝手な行動を繰り返すが、その憎めない人柄は周囲の人々を魅了していく。日本では2004年開催の特集上映「イオセリアーニに乾杯!」で初公開された。
落葉
2023年2月17日 上映 / ソ連 / 96分「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで知られる旧ソ連ジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが1966年に手がけた長編第1作。ジョージアの伝統産業であるワイン製造を題材に、良質なワインの生産をめぐって工場側と対立する醸造技師の奮闘を描く。ワイン醸造所の新人技師ニコは真面目で職人たちからの信頼も厚いが、出世主義の同僚は職人たちを見下していた。ニコは研究室で働く女性マリナに想いを寄せている。ある日、醸造所の上司は共産党幹部が定めたノルマを達成するため、未成熟の樽の開封を決める。ニコはこれに異議を唱え抵抗するが……。旧ソ連では公開禁止となったが、1968年・第21回カンヌ国際映画祭への出品で世界的に注目を集め、国際批評家連盟賞を受賞した。
シャイロックの子供たち
2023年2月17日 上映 / 日本 / 122分東京第一銀行・長原支店で起きた、現金紛失事件。ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店の愛理(上戸彩)と田端(玉森裕太)とともに、この事件の裏側を探っていく内に、ある事実にたどりつく。それはメガバンクを揺るがす、とてつもない不祥事の始まりにすぎなかった─。
別れる決心
「オールド・ボーイ」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督が、殺人事件を追う刑事とその容疑者である被害者の妻が対峙しながらもひかれあう姿を描いたサスペンスドラマ。男性が山頂から転落死する事件が発生。事故ではなく殺人の可能性が高いと考える刑事ヘジュンは、被害者の妻であるミステリアスな女性ソレを疑うが、彼女にはアリバイがあった。取り調べを進めるうちに、いつしかヘジュンはソレにひかれ、ソレもまたヘジュンに特別な感情を抱くように。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに見えたが……。「殺人の追憶」のパク・ヘイルがヘジュン、「ラスト、コーション」のタン・ウェイがソレを演じ、「新感染半島 ファイナル・ステージ」のイ・ジョンヒョン、「コインロッカーの女」のコ・ギョンピョが共演。2022年・第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
映画 佐々木と宮野 卒業編
2023年2月17日 上映 / 日本男子高校生の佐々木と宮野が繰り広げるピュアな恋模様と青春を描く、春園ショウの人気ボーイズラブ漫画をアニメ化した「佐々木と宮野」の劇場版。2022年1~3月に放送されたテレビシリーズ「佐々木と宮野」のその後の物語で、先輩である佐々木の受験や高校卒業が迫る中での高校生活が描かれる。女顔がコンプレックスな宮野由美と、少し不良な先輩・佐々木秀鳴。ある夏の日、漫画の貸し借りから始まった、2人の日常。移り行く季節の中、2人の距離は次第に変化していき、互いに「好き」という気持ちにたどり着いた。そして季節は冬になり、佐々木は受験を迎えることに。受験が終われば卒業式はもう目の前に迫っている。勉強に集中する佐々木を気遣い、登下校での2人の時間を大切にする宮野だったが……。監督の石平信司、脚本の中村能子ほかテレビシリーズを手がけたスタッフが集結。佐々木のクラスメイトで寮生活を送る平野大河と、後輩の鍵浦昭にスポットをあてた短編「平野と鍵浦」が同時上映。
ベネデッタ
2023年2月17日 上映 / フランス / 131分「氷の微笑」「ロボコップ」の鬼才ポール・バーホーベン監督が、17世紀にレズビアン主義で告発された実在の修道女ベネデッタ・カルリーニの数奇な人生と彼女に翻弄される人々を描いた伝記映画。17世紀、ペシアの町。聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされる少女ベネデッタは、6歳で出家してテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人した彼女は、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助け、秘密の関係を深めていく。そんな中、ベネデッタは聖痕を受けてイエスの花嫁になったとみなされ、新たな修道院長に就任。民衆から聖女と崇められ強大な権力を手にするが……。「おとなの恋の測り方」のビルジニー・エフィラが主演を務め、「さざなみ」のシャーロット・ランプリング、「神々と男たち」のランベール・ウィルソンが共演。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
アントマン&ワスプ クアントマニア
2023年2月17日 上映 / アメリカ / 120分「アベンジャーズ」をはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を構成する人気作品のひとつ、「アントマン」のシリーズ第3弾。未知の量子世界に入り込んだアントマンやワスプが、アベンジャーズの新たな脅威となる存在、カーンと遭遇する。「アベンジャーズ エンドゲーム」では量子世界を使ったタイムスリップの可能性に気づき、アベンジャーズとサノスの最終決戦に向けて重要な役割を果たしたアントマンことスコット・ラング。ある時、実験中の事故によりホープや娘のキャシーらとともに量子世界に引きずり込まれてしまったスコットは、誰も到達したことがなかった想像を超えたその世界で、あのサノスをも超越する、すべてを征服するという謎の男カーンと出会う。体長1.5センチの世界最小のヒーロー、アントマンことスコット・ラング役にポール・ラッド、アントマンのパートナーとして戦うワスプことホープ・ヴァン・ダイン役のエバンジェリン・リリーをはじめ、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファーらおなじみのキャストが集結。スコットの愛娘で大人に成長したキャシー役を「ザ・スイッチ」「名探偵ピカチュウ」のキャスリン・ニュートン、謎の男カーンを「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」のジョナサン・メジャースが演じる。シリーズ前2作「アントマン」「アントマン&ワスプ」を手がけたペイトン・リードが今作でもメガホンをとった。
Sharper 騙す人
2023年2月17日 上映 / アメリカ / 116分Apple TV+で2023年2月17日から配信。
英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・バレエ「ダイヤモンド・セレブレーション」
2023年2月17日 上映 / イギリス / 189分イギリスの名門歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたバレエやオペラの演目を映像収録し、特別映像を交えて映画館のスクリーンで上映する「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23」の1作。ロイヤル・オペラ・ハウスのファン組織「フレンズ・オブ・コベント・ガーデン」の60周年を祝って行われたガラ公演「ダイヤモンド・セレブレーション」を収録した(2022年11月16日上演作品を収録)。過去から現在に至るまでのロイヤル・オペラ・ハウスのフレンズの支援への感謝を込めて行われた「ダイヤモンド・セレブレーション」。その名の通り、きらめくスターダンサーたちが一堂に会した特別な公演で、巨匠ジョージ・バランシンの代表作でもある「ジュエルズ」の一幕「ダイヤモンド」のほか、「不思議の国のアリス」「冬物語」の人気振付家クリストファー・ウィールドンが4人の男性スターダンサーのために振り付けた「FOR FOUR」、ロイヤル・バレエの現役ファーストソリストでバレンティノ・ズケッティが4人の女性プリンシパルに振付けた新作「プリマ」など、多彩なプログラムで構成される。
ボーンズ アンド オール
2023年2月17日 上映 / アメリカ / 130分生まれつき、人を喰べてしまう衝動をもった 18 歳のマレンは初めて、同じ秘密を抱えるリーという若者と出会う。人を喰べることに葛藤を抱えるマレンとリーは次第に惹かれ合うが、同族は喰わないと語る謎の男の存在が、二人を危険な逃避行へと加速させていく。
いつかの君にもわかること
2023年2月17日 上映 / イタリア・ルーマニア・イギリス合作 / 95分「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を男手ひとつで育てる33歳のジョン。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。理想的な家族を求めて何組もの候補と面会するが、息子の未来を左右する重大な決断を前に、ジョンは進むべき道を見失ってしまう。献身的なソーシャルワーカーとも出会い、息子にとって最良の選択をしようとするジョンだったが……。「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のジェームズ・ノートンが主演を務め、愛する息子のため過酷な運命に立ち向かう父親役を演じた。
田園詩
2023年2月17日 上映 / ソ連 / 98分旧ソ連ジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが、フランスのパリに活動拠点を移す以前の、1975年に手がけた長編第3作。のどかな田舎の村を舞台に、都会からやってきた楽団と村人たちの交流を通して、自然と人間とをみずみずしいタッチでとらえた映像叙事詩。ジョージアのとあるのどかな農村に、首都トビリシから弦楽四重奏団の若者たちが夏合宿にやってくる。村人たちは音楽家の一行に興味津々で、あれこれと接点を持とうとし、音楽家の若者たちも練習をしながら村人たちと交流する。彼らが宿泊する家の娘エドゥキは、幼い弟や妹の面倒を見ながら、音楽家の若者たちの世話もしていた。エドゥキは自由で都会的な若者たちにあこがれ、楽団のチェリストの青年に恋をする。楽団内での仲たがいや隣家とのもめごとなど、いくつかのトラブルが起こりながらも夏は過ぎていき、やがて楽団がトビリシに戻る日がやってくる。エドゥキ役をイオセリアーニ監督の娘ナナ・イオセリアーニが演じている。
素敵な歌と舟はゆく
2023年2月17日 上映 / フランス・スイス・イタリア合作 / 117分「月曜日に乾杯!」などで知られる名匠オタール・イオセリアーニが、パリに暮らす人々が織りなす人間模様を軽やかにつづった群像劇。パリ郊外の豪邸に住む裕福な一家。派手でパーティ好きな実業家の母とお酒が大好きな父の間には、3人の娘たちと息子のニコラがいる。ニコラは毎朝スーツ姿で家を出るとボートに乗り込み、ラフな服装に着替えながらパリ市内へ向かう。そこで皿洗いのアルバイトをしたり、カフェで働くポーレットに恋したりと自由気ままに過ごすニコラだったが、好奇心が災いして思わぬ事件に巻き込まれてしまう。イオセリアーニ監督がニコラの父を自ら演じた。
月曜日に乾杯!
2023年2月17日 上映 / フランス・イタリア合作 / 127分「素敵な歌と舟はゆく」などの名匠オタール・イオセリアーニが、退屈な日常に嫌気が差した中年男性の気ままな旅を独特のユーモアでつづったコメディドラマ。フランスの小さな村に暮らすヴァンサンは、毎朝5時に起き1時間半かけて職場の工場へ通い、単調な仕事をこなしている。家では雑用ばかり言いつけられ、趣味の絵を描く余裕もない。そんな毎日にうんざりした彼は、ある日突然仕事をさぼって旅に出る。水の都ベニスを訪れた彼は、そこで意気投合した気のいい仲間たちと飲んだり歌ったりして自由を満喫する。映画・テレビのプロデューサーを本職とするジャック・ビドウが主人公ヴァンサンを好演。2002年・第52回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀監督賞)と国際批評家連盟賞を受賞。
月の寵児たち
2023年2月17日 上映 / フランス・イタリア合作 / 101分「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで知られる旧ソ連ジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが、1984年に手がけた長編第4作。祖国で作品の上映中止や公開禁止の処分を受けてきたイオセリアーニが、1979年に活動の拠点をフランスのパリに移してから初めての長編作品。18世紀末の絵皿と貴婦人の裸婦画をめぐる群像劇で、パリで画廊を営む女性とその愛人、鉄砲店の店主、美容師、警視、空き巣の父子、過激派の音楽教師、娼婦、暗殺者のアラブ人、ホームレスなど、さまざまな登場人物が繰り広げる行動を、主役・脇役を関係なく重層的に、どこかとぼけた味わいを交えて描いた。ハリウッドでも活躍するフランスの名優マチュー・アマルリックの映画デビュー作であり、アマルリックは空き巣の息子役を演じている。1984年・第41回ベネチア映画祭で審査員特別賞を受賞。日本では2023年2月、「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
呪餐 悪魔の奴隷
2023年2月17日 上映 / インドネシア / 119分1980年代にイスラム教圏で最も怖いホラー映画として話題を集めた「夜霧のジョギジョギモンスター」を現代版としてリメイクした2017年製作のインドネシア映画「悪魔の奴隷」の続編。母と祖母が相次いで亡くなり、末弟も行方不明になったリニ。一家はそれまで暮らしていた一軒家を離れ、ジャカルタ北部の高層アパートに4年前に引っ越してきた。そんな中、世間では数年で2000人もの犠牲者を出した連続殺人事件が人々を震撼させていた。ある日、リニたちのアパートで多数の住人が命を落とすエレベーター落下事故が発生。さらに追い討ちをかけるように局地的な大嵐がアパートを襲い、下層階が浸水し住人たちは完全に孤立してしまう。前作に続いてジョコ・アンワルが監督・脚本を手がけた。
四月
2023年2月17日 上映 / ソ連 / 48分「月曜日に乾杯!」などで知られるジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが1962年、当時ソ連の構成国だったジョージアで手がけた中編作品。物質的な豊かさを求めるうちに心が通いあわなくなったカップルが愛を取り戻すまでを、セリフを用いずに映像と音のみで描き出す。ある仲の良いカップルが、家具も電化製品もないアパートの一室で新生活を始める。他の住人の生活を見るうちに物欲が沸き、部屋には多くのものが増えていくが、次第に2人の心はすれ違うようになってしまう。旧ソ連では「抽象的、形式主義的」という理由から上映禁止となり、2000年・第53回カンヌ国際映画祭で復元版が特別上映された。日本では2004年開催の特集上映「イオセリアーニに乾杯!」で初公開。
珍しい花の歌
2023年2月17日 上映 / ソ連 / 16分旧ソ連のジョージア出身で「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などの作品で知られる名匠オタール・イオセリアーニが、活動拠点をフランスに移す前、ジョージア時代の1959年に手がけた短編作品。歌と共に色とりどりの美しい花たちが映し出される。造園家の老人は、花や石を使って庭園を丁寧に飾りつけていくが……。イオセリアーニ監督の意に反して、検閲によりロシア語のナレーションがつけられた。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
トスカーナの小さな修道院
2023年2月17日 上映 / フランス / 57分フランスを拠点に活動する旧ソ連ジョージア出身のオタール・イオセリアーニ監督が、イタリア・トスカーナ地方の修道院の人々を記録した中編作品。トスカーナ地方にある修道院の礼拝堂で、5人の修道士が祈りを捧げている。礼拝や食事、ワインを飲みながら村人たちと交流する様子など修道士の日常風景と共に村人たちの暮らしも捉え、馬の飼育、ワイン作り、農作業、豚の解体作業、修道士の衣服の洗濯をする姿を映し出す。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片
2023年2月17日 上映 / フランス / 21分「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで知られる名匠オタール・イオセリアーニが、祖国ジョージアからパリに拠点を移して初めて制作した作品。カフェ、街のベンチ、毛皮のコートを着た女たち、地下鉄のホームで酒を飲んで歌うホームレス、散歩する犬の姿など、イオセリアーニ監督ならではの視点でパリを映し出す。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
うつぶせのまま踊りたい
2023年2月17日 上映 / 日本 / 30分文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」の2022年度に製作された短編4作品のうちの1作。喫茶店で働く山田芽衣子は大人になりきれず、行き場のない思いを短歌に詠むことでつまらない日常をやり過ごしていた。そんなある日、喫茶店で山田の短歌を目にした環七子はそのポエジーに共鳴し、強引に山田を店から連れ出す。社会に適応しながらも自由を求める山田と、自らの過去に囚われつつも自由に生きる七子は、詩という共通言語を通して変化していく。山田役に「彼女はひとり」「手」の福永朱梨。初監督作「光の輪郭と踊るダンス」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021「ゆうばりホープ」に選出された岡本昌也がメガホンをとった。
ラ・マヒ
2023年2月17日 上映 / 日本 / 25分文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」の2022年度に製作された短編4作品のうちの1作。嫌われることを恐れて無難な人生を歩んできた荻野愛は、同級生の堂島月子と再会する。愛とは正反対に自分らしい生き方を突き進んできた月子は、現在はプロレスラーになっていた。月子の試合に衝撃を受けた愛はプロレス団体ムーンライトに入門し、プロデビューを目指す中で道場の仲間たちになじんでいく。しかし月子は他人の目を気にして自由になりきれない愛に厳しい視線を向けていた。舞台を中心に活動する女優・まりあが愛、プロレスラーの夏すみれが月子を演じる。監督は、短編作品「泥」がソウル国際プライド映画祭などに入選した成瀬都香。
サボテンと海底
2023年2月17日 上映 / 日本 / 30分文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」の2022年度に製作された短編4作品のうちの1作。30代半ばの俳優・柳田佳典は映画出演のチャンスになかなか恵まれず、映画やCMの撮影前に出演者の代わりに準備作業をするスタンドインの仕事をこなす日々を送っていた。そんなある日、CM撮影現場で一緒に仕事をした人気俳優・小倉涼とプライベートで飲みにいくことに。そして柳田のもとに、映画の主演オーディションのチャンスが舞い込む。「ヴィニルと烏」の宮田佳典が主演を務め、「ふたつの昨日と僕の未来」の佐野岳、「ミスミソウ」の大友一生、シンガーソングライターの石川浩司、テレビドラマ「時効警察」シリーズのふせえりが共演。
デブリーズ
2023年2月17日 上映 / 日本 / 30分文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」の2022年度に製作された短編4作品のうちの1作。CM監督の和田と若手カメラマンの佐々木は企業広告の撮影のためスクラップ工場にやって来るが、突如として発生したワームホールに巻き込まれ、砂漠の異星に飛ばされてしまう。そこには、地球のゴミで作られた衣服や仮面を身にまとって暮らす不思議な民族がいた。出演は「半グレvsやくざ」の山根和馬、「佐々木、イン、マイマイン」の森優作、「ケンとカズ」のカトウシンスケ。監督は、短編作品「ダボ」が「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2022」に入選した牧大我。
j-hope IN THE BOX
2023年2月17日 上映 / 韓国世界的人気を誇るボーイズグループ「BTS」のメンバーとして活躍するJ-HOPEが、2022年7月15日にリリースしたソロデビューアルバム「Jack In The Box」の制作に密着。アルバム完成までの道のりを記録したドキュメンタリー。ライブ前のステージへ没入していく真剣な表情や、レコーディング、激しいダンスレッスンをこなす姿など、J-HOPEの知られざる素顔の数々を映し出すほか、BTSメンバーと楽しげに過ごす様子や、米シカゴで2022年に開催された音楽フェスティバル「ロラパルーザ」で堂々たるパフォーマンスを披露し、会場を沸かせる姿なども収録。また、スポットライトを浴びる裏側で、J-HOPEが抱える悩みや情熱、希望など、音楽を通して彼が伝えたいことはなにかを掘り下げていく。Disney+で2023年2月17日から配信。
ここに幸あり
2023年2月18日 上映 / フランス・イタリア・ロシア合作 / 121分「月曜日に乾杯!」「素敵な歌と舟はゆく」などの名匠オタール・イオセリアーニが監督・脚本を手がけ、失脚した大臣が気ままな毎日を過ごす中で本当の幸せを見いだしていく姿をユーモラスにつづったドラマ。大臣のヴァンサンはある日突然失脚し、仕事もお金も失ってしまう。妻にも愛人にも愛想を尽かされ行き場をなくした彼は、故郷へ帰ることに。旧友たちとワインを飲んで歌ったり、優しい女性たちに出会ったりと自由気ままな日々を満喫するうちに、ヴァンサンは本当の豊かさや生きていることの幸せに気づいていく。「軽蔑」「美しき諍い女」などの名優ミシェル・ピコリがヴァンサンの母親役を演じている。
TOCKA タスカー
2023年2月18日 上映 / 日本 / 119分実際に起きた嘱託殺人未遂事件をモチーフに、死を決意した男が自分を殺してくれる人を探す旅を描いた人間ドラマ。北海道オホーツク海沿岸の国境の町・根室でロシア人相手の中古電器店を営む章二は、ある理由から死を望んでいた。自死ではなく誰かに殺されたいと願う彼は、歌手の夢に破れ生きる意味をなくした女・早紀と、先の見えない生活に疲れ果てた廃品回収業の青年・幸人と出会う。章二の事情を知った2人は彼の願いをかなえるため、ある計画を立てるが……。「深夜食堂」の金子清文が章二、「ヘヴンズ ストーリー」の菜葉菜が早紀、「浜の朝日の嘘つきどもと」の佐野弘樹が幸人を演じた。監督は「YUMENO ユメノ」の鎌田義孝。タイトルの「TOCKA(タスカー)」はロシア語で「憂鬱」「憂愁」「絶望」を意味し、その反意として「憧れ」「未だ見ぬものへの魂の探求」などの解釈がある。
劇場版 センキョナンデス
2023年2月18日 上映 / 日本 / 109分YouTube番組「ヒルカラナンデス(仮)」を配信するラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島が、同番組のスピンオフとして立ち上げた選挙取材企画を基に映画として完成させた長編ドキュメンタリー。ロンドン育ちで海外メディアの情報に精通するダースレイダーと、新聞14紙を毎日読み比べするというプチ鹿島。2021年の衆院選では香川、22年の参院選では大阪・京都を訪れて合計十数人の候補者に突撃取材を敢行し、忖度なしのインタビューで思わぬ本音を引き出していく。そんな中、大阪での取材中に安倍晋三元首相銃撃事件が発生し、取材の旅は予想外の方向へと展開する。「なぜ君は総理大臣になれないのか」のドキュメンタリー監督・大島新がプロデュースを手がけた。
「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち
2023年2月18日 上映 / 日本 / 122分東日本大震災で多数の犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校を題材に、遺された親たちの10年に及ぶ思いを記録したドキュメンタリー。2011年3月11日に発生した東日本大震災で、津波にのまれて全校児童の7割に相当する74人の児童(うち4人は行方不明)と10人の教職員の命が失われた大川小学校。地震発生から津波到達までは約51分、ラジオや行政の防災無線で情報は学校側にも伝わり、スクールバスも待機していたにも関わらず悲劇は起きた。その事実や理由について行政からの説明に疑問を抱いた一部の親たちは、真実を求めて提訴に至る。わずか2人の弁護団で、いわれのない誹謗中傷も浴びせられる中、親たちは“我が子の代理人”となって証拠集めに奔走する。親たちが延べ10年にわたって記録した膨大な映像をもとに、寺田和弘監督が追加撮影などを行いドキュメンタリー映画として完成させた。
蝶採り
2023年2月18日 上映 / フランス・ドイツ・イタリア合作 / 118分旧ソ連ジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが、フランスの古い城館に暮らす2人の老婦人と、城館の売却を企む隣人や親族の姿を描いたドラマ。フランス郊外の古い城館に、持ち主であるマリ=アニエスと彼女のいとこが暮らしている。車椅子に乗るマリ=アニエスは城内でピストル射撃に興じ、いとこは町のオーケストラに参加したり弓矢で池の魚を獲ったりと、それぞれのんびりと日々を過ごしていた。一方、隣人である公証人アンリは、彼女たちの城館を日本企業に売却斡旋しようと企む。イオセリアーニ監督の自宅の近所に住んでいたという老婦人ナルダ・ブランシェが、マリ=アニエスのいとこ役を好演。日本では2004年開催の特集上映「イオセリアーニに乾杯!」で初公開。
唯一、ゲオルギア
2023年2月18日 上映 / フランス / 246分「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで日本でも知られる、ジョージアの映画監督オタール・イオセリアーニ。劇映画のほかにも中・短編のドキュメンタリーも手がけ、1979年以降は祖国を離れてフランスのパリを拠点に活動した同監督が、祖国の歴史と文化を紹介した3部構成の長編ドキュメンタリー。ソ連が崩壊に向かうことで政治的な混迷を深め、ソ連の構成国だったジョージア(ゲオルギア)では内戦が勃発。祖国がなくなるかもしれないという思いを抱いたイオセリアーニが、映像資料を用いてジョージアの歴史や文化など過去を振り返り、現在を検証した。上映時間は第1部が91分、第2部が69分、第3部が86分、合計およそ4時間に及ぶ。日本では2023年2月、イオセリアーニの全監督作をデジタルリマスターで上映する「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
アラビアンナイト 三千年の願い
2023年2月23日 上映 / オーストラリア・アメリカ合作 / 108分「マッドマックス」シリーズの鬼才ジョージ・ミラーが、イスラムの説話集「アラビアンナイト」をモチーフに撮りあげたファンタジー映画。イギリスの作家A・S・バイアットの短編集「The Djinn in the Nightingale's Eye」を原作に、3000年もの間幽閉されていた孤独な魔神と現代の女性学者の「願い」をめぐる寓話を描く。古今東西の物語や神話を研究する学者アリシアは、講演先のイスタンブールで美しいガラスの小瓶を買う。ホテルの部屋に持ち帰ると、中から巨大な魔神が飛び出し、瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」をかなえると申し出る。しかし物語の専門家であるアリシアは「願い事」を描いた物語にハッピーエンドがないことを知っており、魔神の誘いに疑念を抱く。魔神は彼女の考えを変えさせようと、3000年におよぶ自らの物語を語り出す。「パシフィック・リム」のイドリス・エルバが魔神、「サスペリア」のティルダ・スウィントンがアリシアを演じた。
湯道
2023年2月23日 上映 / 日本 / 126分亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗(生田斗真)。帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院することに。銭湯で働いているいづみ(橋本環奈)の助言もあり、史朗は弟の代わりに仕方なく「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子。分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で徐々に凝り固まった何かが解されていくのであった……。
ちひろさん
2023年2月23日 上映 / 日本 / 131分元風俗嬢の主人公・ちひろが、とある海辺の町の小さなお弁当屋さんで働きながら、心に傷や悩みを抱えて上手く生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの人々の生き方に影響を与えていく物語。
少女は卒業しない
2023年2月23日 上映 / 日本 / 120分直木賞作家・朝井リョウの連作短編小説を原作に、廃校前の高校を舞台に4人の少女の卒業式までの2日間を描いた青春恋愛映画。廃校を控え、校舎の取り壊しが決まっている高校。進学のため上京するバスケ部長・後藤由貴は、地元に残る恋人・寺田との関係が気まずくなっていた。軽音楽部長の神田杏子は、幼なじみの森崎に思いを寄せている。クラスになじめず図書室に通う作田詩織は、図書室の管理をする坂口先生に淡い恋心を抱いている。そして卒業生代表の答辞を務める山城まなみは、ある思いを恋人に伝えられずにいた。「サマーフィルムにのって」の河合優実がまなみ役で映画初主演を務め、「アルプススタンドのはしの方」の小野莉奈、「ヤクザと家族 The Family」の小宮山莉渚、「かそけきサンカヨウ」の中井友望が共演。短編「カランコエの花」で高く評価された中川駿が監督・脚本を手がけた。
エンパイア・オブ・ライト
2023年2月23日 上映 / イギリス・アメリカ合作 / 115分舞台は1980年のイギリス南岸の静かなリゾート地。本作はそこに生きる人々の絆と“映画と映画館という魔法”を力強く、感動的に描く、珠玉のヒューマン・ラブストーリー。
ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…
2023年2月23日 上映 / 日本2022年7月より放送開始された特撮ドラマ「ウルトラマンデッカー」の完結後の世界を舞台に、再び訪れた脅威に立ち向かうエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の活躍を描く長編映画。ある日突然、空に奇怪な音が響き渡り、人々が昏倒して姿を消してしまう。調査に向かったGUTS-SELECTに、漆黒の要塞艇ゾルガウスを駆って宇宙の支配をもくろむ天才科学者プロフェッサー・ギベルス率いる異星人軍団が襲いかかる。苦戦するGUTS-SELECT隊員のカナタたちの前に、ギベルスを知る謎の女性ディナスが出現。不思議な力を持つ彼女はGUTS-SELECTと共に恐ろしい陰謀に立ち向かうが、銀河をも歪める凶暴な皇獣が姿を現す。テレビシリーズのメイン監督・武居正能が引き続きメガホンをとる。
逆転のトライアングル
「フレンチアルプスで起きたこと」「ザ・スクエア 思いやりの聖域」など、人間に対する鋭い観察眼とブラックユーモアにあふれた作品で高い評価を受けてきたスウェーデンの鬼才リューベン・オストルンドが、ファッション業界とルッキズム、そして現代における階級社会をテーマに描き、2022年・第75回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。第95回アカデミー賞でも作品、監督、脚本の3部門にノミネートされた。モデルでインフルエンサーとしても注目を集めているヤヤと、人気が落ち目のモデルのカール。美男美女カップルの2人は、招待を受けて豪華客船クルーズの旅に出る。船内ではリッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでもかなえる客室乗務員が笑顔を振りまいている。しかし、ある夜に船が難破し、海賊に襲われ、一行は無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態のなか、人々のあいだには生き残りをかけた弱肉強食のヒエラルキーが生まれる。そしてその頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃係だった。オストルンド監督は本作で、前作「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に続いてパルムドールを受賞し、史上3人目となる2作品連続のパルムドール受賞という快挙を成し遂げた。ヤヤ役は、2020年8月に32歳の若さで亡くなり、本作が遺作となったチャールビ・ディーン。カール役は「キングスマン ファースト・エージェント」のハリス・ディキンソン。そのほか、フィリピンのベテラン俳優ドリー・デ・レオンや、「スリー・ビルボード」「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のウッディ・ハレルソンが共演。
ワース 命の値段
2023年2月23日 上映 / アメリカ / 118分マイケル・キートン主演で、アメリカ同時多発テロ被害者の補償金分配を束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ。2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを受け、米政府は被害者と遺族救済を目的とした補償基金プログラムを立ち上げる。その特別管理人を任された弁護士のケン・ファインバーグは独自の計算式により、個々人の補償金額を算出する方針を打ち出すが、被害者遺族が抱えるさまざまな事情と、彼らの喪失感や悲しみに接する中で、いくつもの矛盾にぶち当たる。チームが掲げる対象者約7000人の80%の賛同を得る目標に向けた作業が停滞する一方で、プログラム反対派の活動が勢いづいていく。期限が迫る中、苦境に立たされたファインバーグはある大きな決断を下す。キートンのほか、「ラブリーボーン」のスタンリー・トゥッチ、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のエイミー・ライアンらが顔をそろえる。監督は「キンダーガーテン・ティーチャー」のサラ・コランジェロ。
もう、歩けない男
2023年2月23日 上映 / アメリカ / 100分大ヒットテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマン役で知られるアーロン・ポールが主演を務め、当たり前の日常を失った男が、周囲の人びとに支えられながら再び前向きに歩み出していく姿を描いたヒューマンドラマ。保険会社の営業マンのアダムは、仕事では出世を果たし、プライベートでは恋人と婚約をして立派な一軒家を購入し、順風満帆な人生を歩んでいた。しかし、新居を祝うパーティの最中、酔っぱらった勢いで池に頭から飛び込んだことで骨髄を損傷し、 障がいを負ってしまう。休職を余儀なくされ、婚約者にも見放されたアダムは、すべてを失った悲しみから自暴自棄になるが、リハビリ施設の仲間やヘルパーとの出会いから、障がいに関係なく、幸せを掴むためには努力が必要だということに気づいていく。共演にはレナ・オリン、セリア・ウェストン、ポール・ウォルター・ハウザー、トム・サイズモア、トム・ベレンジャーらベテランや実力派の俳優がそろう。
最後まで行く(2014)
2023年2月24日 上映 / 韓国 / 111分ひき逃げ事故の隠蔽工作を図った刑事が窮地に追い込まれていく姿を、「アバンチュールはパリで」のイ・ソンギュン主演で描いたクライムサスペンス。殺人課の刑事ゴンスは母の葬式の日に急な連絡を受け、慌てて警察署へと向かう。その途中、不注意から通行人の男をはねてしまった彼は、男の遺体を隠すため母の棺桶に入れて一緒に埋葬する。ところが、事故の一部始終を目撃したという謎の男チャンミンから脅迫を受けるようになり、次第に追い詰められていく。目撃者チャンミン役に「ファイ 悪魔に育てられた少年」「悪いやつら」のチョ・ジヌン。「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」のキム・ソンフンがメガホンをとり、韓国版アカデミー賞にあたる大鐘賞で監督賞を受賞した。日本では2015年に新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2015/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」で上映。2023年、岡田准一主演のリメイク版が公開されることを記念して、オリジナルの本作もリバイバル公開。
ウィー・ハブ・ア・ゴースト 屋根裏のアーネスト
2023年2月24日 上映 / アメリカ / 127分Netflixで2023年2月24日から配信。
いちばん逢いたいひと
2023年2月24日 上映 / 日本 / 106分白血病を克服した少女とそのドナーになった男の数奇な運命を、「AKB48」の倉野尾成美主演で描いたヒューマンドラマ。ある日突然、授業中に倒れた11歳の少女・楓は、検査の結果「急性骨髄性白血病」と診断され、そこからつらく長い闘病生活が始まる。幼い楓にとって抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなく、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志だけが唯一の心の支えだった。同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾は、最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、そのことを妻に責められ、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かう。そんな健吾にとって唯一の誇れることは、骨髄ドナーになれたということだった。自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが、白血病と骨髄移植、ドナー登録などについて理解を深めてほしいとの思いから製作された。キャストには、主人公・楓役の倉野尾成美のほか高島礼子、崔哲浩、中村玉緒らが集結。メガホンをとったのは、これが長編2作目となる俳優の丈。
レッドシューズ
2023年2月24日 上映 / 日本 / 121分娘と二人で、慎ましくも静かに暮らす真名美は、ある日家庭裁判所に呼び出された。女子ボクシングに打ち込む真名美たちの経済状況が悪く貧困状態にあり、娘を義母が育てるべきだという行政の判断に押され気味だ。そんな中、正義感の強い真名美は職場で理不尽な目に遭っている同僚を庇ったことで失業してしまい窮地に陥る。だが、周囲の支えにより新たに老人介護施設での仕事を得るが、そこである事故を起こしてしまい、娘と一緒にいられない状況になってしまう。娘を取り戻すためには、ボクシングの試合に勝ってファイトマネーを得て、生活を立て直すしかない。最強のチャンピオンへの挑戦―――。もう真名美には試合に勝って奇跡を起こすしかなかったが。。。
日の丸 寺山修司40年目の挑発
2023年2月24日 上映 / 日本 / 87分寺山修司が構成を手がけた1967年放送のTBSドキュメンタリー「日の丸」を現代によみがえらせたドキュメンタリー映画。街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった本質に迫る挑発的な内容のインタビューを敢行した同番組は、放送直後から抗議が殺到し閣議でも問題視されるなど大きな反響を呼んだ。TBSのドラマ制作部所属で本作が初ドキュメンタリーとなる佐井大紀監督が、自ら街頭に立って1967年版と同様の質問を現代の人々に投げかける。ふたつの時代を対比させることで「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせていく。
英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・バレエ「くるみ割り人形」
2023年2月24日 上映 / イギリス / 159分イギリスが世界に誇る歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたバレエやオペラの演目を映像収録し、特別映像を交えて映画館のスクリーンで上映する「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23」の1作。クリスマスの時期に世界中で上演される「くるみ割り人形」。その決定版ともいわれる英国ロイヤル・バレエのピーター・ライト振付版で、コロナ禍を乗り越え、3年ぶりに子役たちも多数出演した2022年の上演を収録した(2022年12月8日上演作品を収録)。手品師で発明家のドロッセルマイヤーは、王室でねずみを退治する罠を発明するが、ねずみの女王はそれに対する復讐としてドロッセルマイヤーの甥ハンス・ピーターを呪いでくるみ割り人形に変えてしまう。呪いを解くためには、くるみ割り人形がねずみの王様を倒し、彼を愛してくれる娘が現れなければならない。ドロッセルマイヤーは、シュタルバウム家のクリスマスパーティに招かれ、同家の娘クララにくるみ割り人形を贈る。クララはドロッセルマイヤーの誘いによって魔法の世界に入り込み、そこでねずみの王様とおもちゃの兵隊たちの戦いを目にする。
MUSICAL「ルードヴィヒ Beethoven The Piano」
2023年2月24日 上映 / 日本 / 120分ベートーベンを取り巻く愛、影、喪失、そして運命を描いた中村倫也主演の同名ミュージカルをスクリーン上映。2018年に韓国で初演された作品を、河原雅彦の日本版上演台本、演出、森雪之丞の訳詞で22年10~11月に東京、大阪、金沢、仙台で上演した。ベートーベンが、残り少ない人生に向き合う中で書いた一通の手紙が一人の女性の元へ届く。聴力を失った青年ルードヴィヒが絶望の中、死と向き合っていた夜、吹きすさぶ嵐の音とともに見知らぬ女性マリーが幼い少年ウォルターを連れて現れる。すべてが終わったと思っていたルードヴィヒに、マリーが別の世界の扉を開ける。ルードヴィヒが新しい世界で新たな出会いに向き合おうとするが、すべては新たな悲劇の始まりだった。青年ルードヴィヒ役を中村、マリー役を木下晴香、もう一人のルードヴィヒと青年役を福士誠治がそれぞれ演じる。
DOOR
2023年2月25日 上映 / 日本 / 95分都会の高層マンションに住んでいた主婦がふとしたことからセールスマンの反感を買い恐怖に脅かされる姿を描く、スプラッター・ホラー。
スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ
2023年2月25日 上映 / ロシア・ウクライナ・中国合作太平洋戦争直前の東京で諜報活動を行っていたことで知られるソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの半生を描いたドラマ。1933年にドイツ大手新聞社の特派員として来日し、東京で諜報活動をしていたソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲは、駐日ドイツ大使を通してヒトラーによるソ連侵攻の計画を知り、祖国にその情報を伝えたが、信じてもらえなかった。1941年、ナチスドイツがソ連に侵攻したことで、ソ連はゾルゲへの評価を改めたものの、ゾルゲの身には危機が迫っていた。緊張が高まる国際情勢の中で、精神の安定を保つため酒と女にのめり込むゾルゲは、ビアホールで働く日本人女性の花子と同棲しながら、元恋人の駐日ドイツ大使の妻にもひかれていく。ゾルゲ役は「ソローキンの見た桜」のアレクサンドル・ドモガロフ。「ウルトラマンネクサス」などで活躍し、2022年7月に病気のため他界した中丸シオンが花子役を演じている。全12話のドラマシリーズを2話ずつの6プログラムにわけて劇場上映。
ただいま、つなかん
2023年2月25日 上映 / 日本 / 115分宮城県気仙沼市の唐桑半島にある民宿を舞台に、持ち前の明るい性格で多くの人から慕われる女将と仲間たちが積み重ねてきた10年以上の歳月を追ったドキュメンタリー。宮城県気仙沼市、唐桑半島の鮪立(しびたち)で、100年続く牡蠣(かき)の養殖業を営む菅野和享さんと一代さん夫妻は、東日本大震災の津波で被災した自宅を補修し、学生ボランティアの拠点として開放する。半年間で延べ500人を受け入れてきた菅野夫妻の自宅は、「皆がいつでも帰ってこられるように」との夫妻の思いから、2013年に民宿「唐桑御殿つなかん」として生まれ変わる。この地に移り住んだ元ボランティアの若者たちと女将となった一代さんは、復興のその先を見つめ、地域に根ざしたまちづくりに取り組んでいく。10年以上にわたり取材を継続した現役ディレクターの風間研一が、ニュースで放送され反響を呼んだ映像に、新たなシーンを加えて一本の作品として再構成。語りを震災直後から菅野夫妻や気仙沼とも深い関わりがある渡辺謙が務めた。
ペーパーシティ 東京大空襲の記憶
2023年2月25日 上映 / オーストラリア / 80分東京を拠点に活動するオーストラリア出身の映画監督エイドリアン・フランシスが、東京大空襲の生存者たちを取材したドキュメンタリー。1945年3月10日午前0時過ぎ、アメリカ軍の爆撃機が東京を襲撃し、死者10万人以上、東京の4分の1が焼失する史上最大の空襲となった。その悲劇を生き延びた星野弘さん、清岡美知子さん、築山実さんら3人は長年にわたり、公的な慰霊碑や博物館の建設、市民への補償を求めて活動を続けてきた。日本人から戦争や空襲の記憶が失われつつある今、悲劇の体験を後世に残すため戦ってきた生存者たちの最後の運動を、彼らの悲痛な証言や映像資料を交えながら映し出す。東京ドキュメンタリー映画祭2022で観客賞を受賞。
劇場版 ナオト、いまもひとりっきり
2023年2月25日 上映 / 日本 / 106分福島第一原発の事故による全町避難で無人地帯となった福島県富岡町で、取り残された動物たちの世話をしながら暮らす男性を追った2015年公開のドキュメンタリー「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」の続編。2011年の原発事故後、人の人生を金で解決しようとすることの不条理さや、命を簡単に“処分”しようとする理不尽さに納得できず、たった1人で富岡町に残り動物たちの世話を続けた松村直登さん。前作から8年、コロナ禍や東京オリンピックを経た現在も、彼は変わらず動物たちに餌をやる日々を過ごしている。町の一部は帰還宣言をしたが、多くの住民は戻ってこない。全国で原発再稼働の動きが進められる中、松村さんの生き方を見つめながら、日本の“今”を考える。前作に続き「ハリヨの夏」の中村真夕が監督・撮影・編集を手がけた。
皆さま、ごきげんよう
2023年3月1日 上映 / フランス・ジョージア合作 / 121分「月曜日に乾杯!」の名匠オタール・イオセリアーニ監督が、個性あふれるパリの住人たちが織り成す人間模様を、反骨精神たっぷりのユーモアを散りばめながら軽やかにつづった人間ドラマ。現代のパリ。アパートの管理人をつとめる武器商人と、骸骨集めが趣味の人類学者は、腐れ縁で結ばれた悪友同士だった。そんな彼らの周りには、覗きが趣味の警察署長やローラースケート強盗団、黙々と家を建てる男や気ままに暮らすホームレスら、一癖も二癖もある人々が集まってくる。ある日、大規模な取り締まりによってホームレスたちが追い出されることになってしまう。緊急事態の発生に、街の人々は一致団結して立ち上がる。アパートの管理人役を「アメリ」のリュフュ、人類学者役を「月曜日に乾杯!」のアミラン・アミラナシビリが演じるほか、ホームレスのひとりに「ぼくの伯父さん」のイラストポスターを手がけたピエール・エテックス、家を建てる男にマチュー・アマルリックら、意外な人物も出演している。
群盗、第七章
2023年3月1日 上映 / フランス・スイス・イタリア・ロシア・ジョージア合作 / 122分旧ソ連ジョージア出身の名匠オタール・イオセリアーニが、祖国の歴史を縦横無尽につづった群像劇。現代のパリ。とある試写室に男たちが集い、席に着くなりタバコを吸い始める。スクリーンには、豪邸で酒を飲みゲームに興じる大人たちを少女が射殺するシーンが映し出される。中世のジョージア。王は森で出会った羊飼いの娘を見初め、彼女を王妃として迎え入れる。内戦下のジョージア。街を装甲車が行き交う中、ひとりの浮浪者が酒瓶を抱えて通りに出る。革命前のジョージア。スリの男ヴァノは共産主義者のテロリストに脅されて彼らの一員となる。中世。サルタンは第一夫人に毒を盛られて倒れるが一命を取り留める。主演のアミラン・アミラナシビリが、王、浮浪者、ヴァノ、サルタンの4役を1人で演じ分けた。1996年・第53回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞。日本では2004年開催の特集上映「イオセリアーニに乾杯!」で初公開。
そして光ありき
2023年3月1日 上映 / フランス・イタリア・西ドイツ合作 / 106分旧ソ連のジョージア出身で、1979年以降はフランス・パリを拠点にさまざまな作品を発表した名匠オタール・イオセリアーニが、全編をアフリカのセネガルで撮影した長編劇映画第5作。セネガルの森に住むディオラ族。男たちは川で洗濯をし、女たちは弓矢で鹿を狩って暮らしている。女祈祷師のバディニャ、狩人の女ゼズヴェ、そして、怠け者の夫ストゥラと別れ、3人の子どもを連れて再婚するオコノロなど、それぞれの日常が繰り広げられている。しかしその一方で、白人たちによる森林伐採が進み、彼らの暮らす村にも危機が迫っていた。ディオラ族の牧歌的な生活と、産業により文化が侵食されていく様を寓話的に描いた。1989年・第46回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞。日本では2023年2月、「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
エウスカディ、1982年夏
2023年3月1日 上映 / フランス / 54分フランスを拠点に活動する旧ソ連ジョージア出身のオタール・イオセリアーニ監督が、バスク地方の文化を捉えた中編作品。1982年の夏にバスク地方を訪れたイオセリアーニ監督は、その文化に祖国ジョージアと通じるものを感じ、エレットの神の祭りとパゴル村の人々が演じる牧歌劇の模様をカメラに収める。さらに祭りの準備や歌・踊りの練習風景、村人たちの日常も映し出していく。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
鋳鉄
2023年3月1日 上映 / ソ連 / 17分「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで日本でも知られ、フランスを拠点に活動する名匠オタール・イオセリアーニが、祖国ジョージア時代の1964年に手がけた短編作品。ジョージア南部のルスタビ冶金工場で働く工員たちの日常を捉え、溶鉱炉での過酷な作業や休憩時間に喫煙しながら談笑する姿などを映し出す。イオセリアーニ監督は本作を制作するため、身分を隠して4カ月間、同工場で精錬工として働いた。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
ジョージアの古い歌
2023年3月1日 上映 / ソ連 / 21分旧ソ連ジョージア出身で「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などの作品で知られるオタール・イオセリアーニ監督が、活動拠点をフランスに移す前、ジョージア時代の1968年に手がけた短編作品。ポリフォニー(多声合唱)で歌われ、人々の生活や労働、信仰と密接に結びつきながら世代を超えて受け継がれてきたジョージア民謡。スバネティ地方、サメグレロ地方、グリア地方、カヘティ地方のそれぞれの合唱風景を捉え、その合間に各地の人々の日常を映し出す。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
マリリンとアインシュタイン
2023年3月3日 上映 / イギリス / 109分「赤い影」「地球に落ちて来た男」などのニコラス・ローグ監督が、女優マリリン・モンロー、物理学者アインシュタイン、野球選手ジョー・ディマジオ、上院議員ジョセフ・マッカーシーら1950年代アメリカを象徴する4人を想起させる人々を登場させて描いた会話劇。1954年、ニューヨーク。撮影を終えた人気女優は、とあるホテルに滞在中の天才物理学者の部屋を突然訪れ、かつて彼が提唱した特殊相対性理論について親しげに会話を交わす。やがて女優の夫である元野球選手が、妻の浮気を疑って部屋に押しかけてくる。翌朝、赤狩りに奔走する上院議員が物理学者の部屋へやって来て、彼を弾劾するための書類を押収しようとするが……。女優を「ジェラシー」のテレサ・ラッセル、野球選手を「ビッグ・ウェンズデー」のゲイリー・ビューシイ、上院議員を「お熱いのがお好き」のトニー・カーティスが演じた。
バニシング・ポイント
2023年3月3日 上映 / アメリカ / 99分警察の追跡を振り切りながら時速200キロで暴走する男の姿を鮮烈に描き、アメリカン・ニューシネマを代表する1作となった傑作カーアクション。ベトナム戦争で名誉勲章を受け、レースドライバーや警官の職を経て現在は車の陸送で生計を立てるコワルスキーは、コロラド州デンバーから1200マイル離れたサンフランシスコまで、白の70年型ダッジ・チャレンジャーを15時間で届ける賭けをする。交通法規を無視して暴走する彼を警察が追う中、警察無線を傍受した盲目の黒人DJスーパー・ソウルがラジオで実況中継を開始。コワルスキーの逃走劇は世間の注目の的となるが……。当時まだ無名だったバリー・ニューマンが主演を務め、「荒野に生きる」のリチャード・C・サラフィアンがメガホンをとった。脚本を手がけたギレルモ・ケインは、キューバ出身の作家ギリェルモ・カブレラ=インファンテのペンネームだったことが後に判明。
マジック・マイク ラストダンス
2023年3月3日 上映 / アメリカ / 112分KG200 ナチス爆撃航空団
2023年3月3日 上映 / アメリカ / 130分エッフェル塔 創造者の愛
2023年3月3日 上映 / フランス・ベルギー・ドイツ合作 / 108分パリのエッフェル塔を設計したギュスターブ・エッフェルを主人公に、塔が完成するまでの苦難の日々と、ある女性への秘められた思いを、創作を交えて描いたラブストーリー。ニューヨークの「自由の女神像」の制作に協力して名声を得たエッフェルは、パーティの席で大臣から、3年後の1889年に開催されるパリ万国博覧会のシンボルモニュメント制作のコンクールへの参加を要請される。さらに友人で記者のレスタックの妻アドリエンヌからも野心作を見てみたいと言われたエッフェルは、パリの真ん中に300メートルの金属製の塔を造ると宣言。パーティではアドリエンヌと初対面のふりをしたエッフェルだが、実は彼にとってアドリエンヌは忘れられない女性だった。「真夜中のピアニスト」のロマン・デュリスがエッフェル、「ナイル殺人事件」のエマ・マッキーがアドリエンヌを演じた。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、盛りだくさんのトラブルを抱えたエヴリン。そんな中、夫に乗り移った”別の宇宙の夫”から、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と世界の命運を託される。まさかと驚くエヴリンだが、悪の手先に襲われマルチバースにジャンプ!カンフーの達人の”別の宇宙のエヴリン”の力を得て、今、闘いが幕を開ける!
映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)
2023年3月3日 上映 / 日本 / 107分国民的アニメ「ドラえもん」の長編映画42作目。「リーガルハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなど数々のヒット作や、2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」などで知られる人気脚本家の古沢良太が、映画「ドラえもん」の脚本を初めて手がけた。空に浮かぶ理想郷を舞台に、ドラえもんとのび太たちが繰り広げる冒険を描く。空に浮かぶ謎の三日月型の島を見つけたのび太は、ドラえもんたちと一緒にひみつ道具の飛行船「タイムツェッペリン」で、その島を目指して旅立つ。やがてたどり着いたその場所は、誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園「パラダピア」だった。ドラえもんとのび太たちは、そこで何もかも完璧なパーフェクトネコ型ロボットのソーニャと出会い、仲良くなる。しかし、その夢のような楽園には、大きな秘密が隠されていた。パラダピアに暮らすパーフェクトネコ型ロボットのソーニャの声を、これが声優初挑戦となる「King & Prince」の永瀬廉が担当。そのほか、人気声優の井上麻里奈、水瀬いのり、「南海キャンディーズ」の山里亮太、タレントの藤本美貴がゲスト出演。監督はテレビアニメ「ドラえもん」の演出を数多く手がける堂山卓見。
なのに、千輝くんが甘すぎる。
2023年3月3日 上映 / 日本 / 98分講談社「月刊デザート」連載の亜南くじらによる人気コミックを実写映画化し、アイドルグループ「なにわ男子」の高橋恭平が映画初主演を務めた青春ラブストーリー。人生初の告白に挑み失恋した高校2年生の真綾は、落ち込んでいるところを陸上部のエースであるイケメン男子・千輝(ちぎら)くんに見られてしまう。周囲には塩対応な千輝くんだったが、なぜか真綾に“片思いごっこ”を提案。それは真綾が千輝くんに片思いのフリをするというもので、周囲にバレないこと、そして本当に好きにならないことが条件だった。しかし自分にだけ甘すぎる千輝くんとの秘密の関係に、真綾の気持ちは揺れ動いてしまう。千輝くん役を高橋が務め、ドラマ「女子高生の無駄づかい」の畑芽育がヒロインの真綾を演じる。監督は「四月は君の嘘」の新城毅彦、脚本は「ラジエーションハウス」の大北はるか。
METライブビューイング2022-23 ジョルダーノ「フェドーラ」
2023年3月3日 上映 / アメリカ / 145分ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で上演される最新オペラ公演を映画館で上映する「METライブビューイング」2022~23シーズンの第4作。サンクトペテルブルク、パリ、スイスアルプスを舞台に繰り広げられる激しい愛の行方を情熱的な音楽で描いたイタリア・オペラの名作「フェドーラ」(2023年1月14日上演)を収録。ロシアの皇女フェドーラは、婚約者ウラディミーロを結婚前夜に何者かに殺されてしまう。その犯人がロリス・イパノフ伯爵だと知ったフェドーラは彼を告発。しかし婚約者ウラディミーロはプレイボーイで、殺された夜もロリスの妻と密会していた。その事実を知ったフェドーラは、自分がロリスにひかれていることに気づく。ロリスも彼女に愛を告白し、2人はスイスで一緒に暮らし始めるが……。
フェイブルマンズ
初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。
ルネサンスの巨匠 ラファエロのすべて
2023年3月3日 上映 / イギリス / 93分世界の優れた美術展を高画質の映像におさめ、映画館のスクリーンで上映するドキュメンタリー「アート・オン・スクリーン」の1作。2020年、ルネサンス3大巨匠の1人であるラファエロの没後500年を記念し、過去最大規模となるラファエロ展がローマで開催された。パリのルーブル美術館やフィレンツェのウフィツィ美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー、マドリードのプラド美術館など世界各地の名だたる美術館から作品が集められ、ドローイングを含む200点以上を展示、そのうち100点以上が初公開となる貴重な美術展となった。その模様と舞台裏を特別に撮影し、専門家による解説を交えながら、これまで謎に包まれてきたラファエロの真実に迫る。
ピサロ 印象派の父
2023年3月3日 上映 / イギリス / 94分世界の優れた美術展を高画質の映像におさめ、映画館のスクリーンで上映するドキュメンタリー「アート・オン・スクリーン」の1作。「印象派の父」と呼ばれる19世紀の画家カミーユ・ピサロ。当時デンマーク領だった西インド諸島で生まれた彼は、画家を目指してパリへ移住。43歳の時、画家仲間たちと共にグループ展を企画し、印象派展を開催する。その後も同じ志のもとに30年にわたって活動を続け、世界における印象派人気の礎を築いた。世界初の大学博物館であるイギリスのアシュモリアン博物館が所蔵する大量の手紙や作品を通し、知られざるピサロの人生を丁寧にひも解いていく。
マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン
2023年3月3日 上映 / フィンランド・ドイツ合作 / 100分フィンランドの国民的ブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラのドキュメンタリー。ケシの花をモチーフとした「ウニッコ」を始め、マリメッコを代表するデザインの多くを手がけたマイヤ・イソラ。19歳で娘を出産後に芸術大学へ進学した彼女は、在学中にマリメッコ創業者アルミ・ラティアに認められ、デザイナーとしての道を歩み始める。旅することを原動力とした彼女は、激動の時代の中で世界中を旅しながら、その経験をエネルギーに変えて新たなデザインを次々と生み出し、38年間でマリメッコに500以上のデザインを提供した。そんな彼女の知られざる人生と創作の源を、彼女が生んだカラフルなデザインや絵画、娘クリスティーナの証言と送られた手紙、アーカイブ映像などを通してひも解いていく。
ブラックライト
2023年3月3日 上映 / オーストラリア / 104分リーアム・ニーソンが主演を務め、FBIの影の任務をこなしてきたフィクサーの男が陰謀に巻き込まれ、FBIと死闘を繰り広げる様を描いたアクションサスペンス。FBI⻑官ガブリエルから直々に雇われているトラヴィス・ブロックは、通称「フィクサー」と呼ばれ、極秘任務で潜入捜査している秘密捜査官に危機が迫った際、その救出を担うという影の任務を担っていた。ある日、救出した潜入捜査官のダスティから、FBIが一般人の殺しに関与しているという話を聞かされる。にわかに信じられないトラヴィスだったが、その件を記者のミラ・ジョーンズにリークしようとしたダスティが何者かに殺されてしまう。ミラと調査を進める中、国家を揺るがす極秘プログラムの存在を知ったトラヴィスはガブリエルに直接問いただそうとするが、その矢先、トラヴィスの娘と孫娘が誘拐されてしまう。監督は「ファイナル・プラン」に続き、ニーソンとタッグを組んだマーク・ウィリアムズ。
丘の上の本屋さん
2023年3月3日 上映 / イタリア / 84分「イタリアの最も美しい村」のひとつに数えられるチビテッラ・デル・トロントを舞台に、年齢や国籍の違いを超え、本を通して老人と少年が交流する姿を描いたハートウォーミングストーリー。イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上にある、小さな古書店。店主のリベロはある日、店の外で本を眺めていた移民の少年エシエンに声を掛ける。好奇心旺盛なエシエンを気に入ったリベロは次々と店の本を貸し与え、エシエンは、リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾ける。本の感想を語り合ううちに、2人は年齢や国籍を超えた友情を築いていく。店主リベロ役は「フォードvsフェラーリ」「我が名はヴェンデッタ」のレモ・ジローネ。
クレオパトラ in Cinema
2023年3月3日 上映 / 日本熊川哲也主宰のKバレエカンパニーの公演を映画館上映するKバレエ映像シリーズ第18弾。数々の古典バレエを自身のプロダクションとして生まれ変わらせてきた熊川が、全幕オリジナルの作品として2017年に発表した「クレオパトラ」。2022年に4年ぶりに再演された同演目を映像収録し、上映する(2022年10月29日Bunkamuraオーチャードホールの昼公演を収録)。紀元前1世紀、エジプトの首都アレクサンドリア。絶世の美女とうたわれるクレオパトラは、父王亡きあとの実権を握っており、姉の政治介入を嫌う弟プトレマイオスとその一派は、彼女を排除しようとしていた。そんな折、ローマでジュリアス・シーザーとポンペイウスの間に戦争が起こり、敗れたポンペイウスはエジプトに逃げ込んでくる。クレオパトラに魅了されたポンペイウスは、弟一派に暗殺され、クレオパトラもまた自分を殺そうとする弟たちの手からから逃れる。そして、自らの美貌が武器になることを知っていた彼女は、シーザーに王位奪還の協力を願い出る。絶世の美女の代名詞として誰もが知りながらも、その生涯については謎が多いクレオパトラについて、熊川が独自のストーリーとしてつむぎ、全2幕にわたるグランドバレエに仕立て上げた。
ホーリー・トイレット
2023年3月3日 上映 / ドイツ / 90分仮設トイレに閉じ込められ絶体絶命の危機に陥った男を描いた、異色のシチュエーションスリラー。頭部を負傷して意識を失った建築家フランクは、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ます。記憶が欠落し、状況がよく飲み込めないなか、右腕には鉄筋が突き刺さっており、トイレの周りには大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、34分後の午後2時ジャストに爆発するということを知る。誰かに助けを求めるか、もしくは自力で脱出しなくてはならないが、身動きは取れない。やがて、友人である市長ホルストの邪悪な思惑が明らかになり、刻一刻と爆発の時間が近づいていく。仮設トイレの中だけで全編が進行する設定と、過激なブラックユーモアやエログロ描写で世界各国のファンタスティック映画祭で話題を集めた。監督は新人のルーカス・リンカー。
見えない、光
2023年3月4日 上映 / 日本 / 28分自主制作の短編映画を多数手がけ、各地の映画祭で上映・受賞を果たしている知多良監督が、ゴミ捨て場で出会った2人の心酔と軋轢を描いた短編作品。清掃会社に勤務している弘樹は、職場でショパンの曲に似た鼻歌を歌っているミキと出会う。光の差さない社会の片隅で、ゴミ捨て場で誰にも気づかれずに恋が生まれる。第8回伊勢崎映画祭でグランプリを受賞。知多監督の短編やミュージックビデオ作品を上映する、池袋シネマ・ロサの特集上映「恋と生活」にて劇場公開。
金色の景色
2023年3月4日 上映 / 日本 / 22分社会のレールから外れた人たちの恋や生活を主題に、「ロープウェイ」「見えない、光」などの自主制作作品で各地の映画祭で高い評価を受けてきた知多良監督による短編映画。社会人大学生・田中博はゼミでの金原詩乃の発表に心を奪われる。そんな金原は、今日もモラハラ気味の彼氏のもとへと駆けていくが……。知多監督の短編やミュージックビデオ作品を上映する、池袋シネマ・ロサの特集上映「恋と生活」にて劇場公開。
桜桃らんでぶー
2023年3月4日 上映 / 日本 / 41分自主制作の短編映画が各地の映画祭で上映されている知多良監督が、失恋によりドロップアウトする大学生と同級生との交流を描いた短編作品。小説「桜桃」をきっかけに出会った大学生の美緒と田中。一目で美緒にひかれた田中だが、美緒はロックサークルの憧れの先輩・雄也に恋をしていた。それぞれの大学生活を過ごす2人だったが、あることをきっかけに美緒は大学を辞めて実家へ帰ってしまう。心配した田中は美緒のもとへと向かうが……。2016年・うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテストで審査員賞を受賞。知多監督の短編やミュージックビデオ作品を上映する、池袋シネマ・ロサの特集上映「恋と生活」にて劇場公開。
ロープウェイ
2023年3月4日 上映 / 日本 / 18分自主制作の短編映画で高い評価を受ける知多良監督が、家事をしない年金生活の父と暮らす女性の労働と、恋のはじまりを描いた短編作品。年金暮らしの父親と2人で暮らす佳代は、バイトを掛け持ちしているが、それでも年金保険料を払えないため、手持ちの品を売り払ってお金を作るなど、ギリギリの生活を送っている。毎日働き、家事もこなす佳代だったが、ある日、一日中家にいる父親に肉の焼き加減の文句を言われたことをきっかけに、家を飛び出してしまう。2016年・鶴川ショートムービーコンテストグランプリ、2017年・福井映画祭短編部門グランプリなど、各地の映画祭で受賞を果たした一作。知多監督の短編やミュージックビデオ作品を上映する、池袋シネマ・ロサの特集上映「恋と生活」にて劇場公開。