ゾンビより人間の方が怖いと感じさせられました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月25日 10時56分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
コロナ禍で感染症に注目が集まったり、人とのつながりが以前に比べて薄くなったりしている今だからこそ共感しながら見ることができました。正直、ゾンビ映画は今までいくつか見ていたのでそこまで期待はしていなかったですが、逃げられない電車の中で繰り広げられる闘いは飽きなかったです。ゾンビの描写もそこまでグロイものではなかったので見やすかった印象です。
暗くなるとゾンビは人間の存在に気付きにくくなることを発見したなら夜に動けばいいのに…とつっこみたくなることもありましたが。ソグは初めは冷徹なサラリーマンかと思ってましたが、やはり父親で愛情あふれる姿に胸打たれます。それ以上に私はユン・サンファに惚れそうになりました。妊娠している奥さんを守るために、ゾンビに腕を噛まれても耐えて耐えて子どもの名前を命名するシーンは涙なしでは見れません。ソグとサンファだけは重要人物なだけあってゾンビに噛まれても症状が出るまでやたら時間が長くて、ここでもまたつっこみたくなります。でも格好いいのでサンファのことを映画を見る前にロバート秋山みたい、と言っていた自分が恥ずかしくなります。名前は忘れましたが最後まで意地悪な自己中なおじさんのせいでソグはゾンビになってしまうし、多くの人がゾンビにやられる場面をみて他人を犠牲にしてでも自分が生きてやるという姿がリアルで怖かったです。ゾンビより怖い。でも実際にゾンビだらけの世の中になったらきっと自分が一番大切で、自分の家族が一番大切で自然なことなのかもしれません。
韓国の映画は恋愛もののドラマしか見たことがありませんでしたが、日本のドラマや映画より面白いかもと感じる作品でした。
イメージワード
- ・楽しい
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