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「主演役者だけでもお腹いっぱいの映画です」 ディアボロス 悪魔の扉 スネグラチカさんの映画レビュー

ディアボロス 悪魔の扉 The Devil's Advocate

主演役者だけでもお腹いっぱいの映画です

このレビューにはネタバレが含まれています

2020年8月23日 10時18分 役立ち度:0人
総合評価: 3.0
キアヌ・リーブスとアル・パチーノのタッグが見られるだけでもうれしい映画です。舞台は法律事務所ものに見せかけた、ホラー映画。ニューヨークの敏腕弁護士ゲヴィンは、その腕を見込まれミルトンの法律事務所にハントされます。しかし、とある不動産王の事件をケヴィンが担当したことから、次々とケヴィンにとって不都合な者が死に、ついには妻が精神病を病んで精神科に入院というトラブルまで発生します。錯乱した妻は全てあのミルトンの仕業だと騒ぎ立てるのですが。
「スピード2」の出演を断っただけあって、キアヌ・リーブスの困惑していく様子や不可解な現象に対する恐怖の表情が気合入っています。それにしてもミルトンのふてぶてしい態度には、さすがサタンという貫禄が漂っています。ミルトンはケヴィンに自らの正体を明かし、自分と契約すれば世界を征服できると持ち掛けます。その時の憎々しいほど自身たっぷりな様子は見ている方もドキドキするほど恐ろしいものがあります。
ミルトンの計画はケヴィンの自殺、という形で阻止されます。しかしサタンに不可能なことはありません。時を巻き戻し、ケヴィンと妻を蘇生させ再び敏腕弁護士としてスタートさせます。
ケヴィンはミルトンの事件を覚えていながらも、敏腕弁護士とおだてられることでとある新聞記者のインタビューをOKしてしまうのです。この記者、ぐにゃりと顔が変わるとなんと……ミルトンだったという胸悪いエンドとなります。
「傲慢は私の最も好む罪だ」というミルトンは、ケヴィンの上昇志向や名声欲を見抜いていたのです。人間の欲の深さ、これには歯止めがないものです。だからこそこうして悪魔ムービーが栄えているのかもしれませんが……。
映画自体はあまり有名ではありませんが、ストーリーは良く出来ているのでおすすめです。
詳細評価
  • 物語
  • 配役
  • 映像
  • 演出
  • 音楽
イメージワード
  • ・不気味
  • ・恐怖
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