後味の悪さと人間臭さが本質的なテーマ?
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月19日 21時23分
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総合評価:
5.0
後味の悪い映画として真っ先に名前が上がるこの映画。
見終わった後はいつも憂鬱な気分になるのですが、それでも何回も見直したくなる魅力のある作品です。
特に初見の人には後味が悪い、という情報も入れずに本当は見てほしいとまで思ってしまいます。
ストーリーとしては基本的にモンスターの明確な正体については明かされず、あんなに苦労したモンスターを軍が簡単に倒せてしまうところや、あのあとスーパーに残った人々は本当に生き残れたのか?という疑問は残りますし、演出も所々安っぽいです。
それはさておき私はこの映画を主人公になれない人間の愚かさ、人間臭さを示しているヒューマンドラマであると考えます。
主人公が映画によくいるヒーローなら、あんな形でスーパーを飛び出さず、子供も守れたのでしょう。
しかし彼は良くも悪くも視聴者に近い焦り、絶望感を抱えてしまったのです。
そこが私たち視聴者のラストの後味の悪さへの感情移入を誘い、余計に胸糞が悪い結末になります。
なおパニック、ホラー映画に分類されるのかもしれませんが、グロさやホラー要素のひねりはそこまでないので、ホラー映画が苦手な人にもおすすめです。
イメージワード
- ・悲しい
- ・泣ける
- ・不気味
- ・恐怖
- ・不思議
- ・勇敢
- ・パニック