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「レイクロックの野心的な人間性を全面に表現した映画」 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ Oroさんの映画レビュー

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ The Founder

レイクロックの野心的な人間性を全面に表現した映画

このレビューにはネタバレが含まれています

Oro
2021年1月31日 15時12分 役立ち度:0人
総合評価: 5.0
マクドナルドをフランチャイズ展開し、世界最大のファーストフードチェーンの現マクドナルド社創業者である「レイ・クロック」を描いた映画です。
監督は「ジョン・リー・ハンコック」前作で「ウォルト・ディズニーの約束」という映画「メリー・ポピンズ」の制作秘話を描いた同じく伝記映画です。

実はウォルト・ディズニーとレイ・クロックには共通点が多くあります。
生まれた年は一年違い、二人とも同じイリノイ州の出身で、第一次世界大戦中には同じ衛生隊員仲間で、二人ともイリノイ州から南カリフォルニア州に移住し新しい産業を築きました。
そして二人とも自分の周りのものをとことん管理し、支配し、清潔に保ちたいと思っていました。そして二人は優秀なセールスマンでもあり、子供にたくさんの商品を売る大きな産業を築きました。
レイ・クロックはマクドナルドの事業を始めたときにウォルト・ディズニーに手紙も書いています。計画中のディズニーランドにマクドナルドをオープンしたかったのです。そうすればたちまち子供達に気に入られると思ったのです。
暖かな手紙は帰ってきましたが、残念ながらディズニーランドにマクドナルドが開店することはありませんでした。
のちにマクドナルドのテレビコマーシャルで成功を収めたレイ・クロックはマクドナルドランドという小さなプレイランドを国中の店に作りました。
ディズニーの大道具のデザインを担当した人がマクドナルドランドのデザインに携わり、映画「メリー・ポピンズ」の曲や、ディズニーランドの「世界はひとつ」の作曲家たちがマクドナルドランドのコマーシャル第1号の曲を書きました。
1996年ウォルト・ディズニー社とマクドナルド社は10年間のマーケティング契約を結びました。

レイ・クロックの野心的な部分を表したとても人間味のわかる映画で大変面白かったです。
レイ・クロックの持論は「殺られる前に、相手を殺る。アメリカは適者生存の社会なのだ」でした。
クロックはのちにこう告白しました「彼らはビッグMと名前を変え、私はやがて、その向かいにマクドナルドの店を開いた。そして、二人の店を潰してやった」

レイクロックはマクドナルド兄弟から店の経営とシステムを手に入れ、さらに映画の中でも描かれていましたが、離婚し、フランチャイズ店のオーナーの妻を略奪婚で手に入れました。

現在マクドナルドはアメリカの多くの学校に店を構えており、ファーストフードは学校給食としても提供されています。
詳細評価
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