ワンダーウーマン 1984の豆知識・失敗談

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  ワンダーウーマン 1984

  2020年12月18日 上映 / アメリカ / 151分

  3.3/5.0

  5件

  スミソニアン博物館に勤める、考古学者のダイアナ(ガル・ガドット)には、最強の戦士「ワンダーウーマン」というもう一つの顔があった。1984年、禁断の力を入手した実業家・マックス(ペドロ・パスカル)のたくらみにより、世界のバランスがたちまち崩れ、人類は滅亡の危機に陥る。人並み外れたスーパーパワーの持ち主であるワンダーウーマンは、マックスが作り上げた謎の敵チーターに一人で立ち向かう。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  幼き頃のダイアナを演じるリリー・アスペルは、12歳という年齢にも関わらず、要求されたスタントをすべてこなしました。彼女がスタントのダブルよりもうまくこなすことができると考えられたからです。
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  チーターの役は最初エマ・ストーンに依頼されましたが、彼女は断りました。 その後、パティ・ジェンキンスが最初に選んだクリステン・ウィグに依頼されました。
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  ガル・ガドットの家族とパティ・ジェンキンスの息子が映画の最後にカメオ出演しています。ガドットの長女とジェンキンスの息子が彼女に雪玉を投げ、ガドットの次女と旦那さんがメリーゴーラウンドに乗っています。
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  最初にヴァラエティに報じられた時、女優のガル・ガドットは本作で1,000万の報酬を得ました（彼女はプロデュースも行っていました）。これは、彼女が一作目の『ワンダーウーマン』（2017年）で稼いだ30万ドルの役33倍です。
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  ハンス・ジマーはワンダーウーマンの映画デビューやバットマン、スーパーマンとのチーム結成などが描かれた『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』（2016年）を最後に、スーパーヒーロー映画の作曲からは手を引くと宣言していました。『バットマン…』に関しては彼は既に楽譜を作曲済みだったのです。ところが、彼は『X-MEN: ダーク・フェニックス』（2019年） の作曲を引受け、本作の作曲も行っています。
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  アステリアの金の鎧はアレックス・ロスのグラフィック・ノベル『キングダム・カム』でワンダーウーマンが着ているものです。ロスはインタビューで、他の媒体で彼のデザインが使われたにも関わらず制作会社が補償をしなかったことに憤っていました。
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  ギリシャ神話で、アマゾン・アステリアはヘラクレスの最も有名な奴隷としてセミッシラにヒッポリュテーの帯を取りにいった際に、ヘラクレスに殺された者の一人です。アステリアは星の女神の名前でもあります。
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  ガル・ガドットは、本作でハル・ベリーに本作の恋の相手を演じてほしいと、冗談めかして言っていました。
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  ダイアナはティアラをブーメランのように使っています。これは彼女が『ワンダーウーマン』（1975年）で演じていた芸当です。
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  パティ・ジェンキンスとペドロ・パスカルは『ウォール街』（1987年）の株式仲買人、ゴードン・ゲッコーと『スーパーマン』（1978年）のレックス・ルーサーを基にしています。パスカルは、ニコラス・ケイジの演技も下地にしています。
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  本作は、ペドロ・パスカルの二度目のワンダーウーマン作品出演です。以前、TVパイロット版の『ワンダーウーマン』（2011年）にも出演したことがあります。
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  サラ・ポールソンはチーターを演じたがっていました。
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  本作はチーターが登場している初めてのライブアクションです。彼女の以前の登場はアニメ版のテレビ番組です。具体的には、『チャレンジ・オブ・ザ・スーパーフレンズ』（1978年）、『ジャスティス・リーグ』（2001年）、『バットマン:ブレイブ＆ボールド 』（2008年）、そしてジャスティス・リーグをテーマにしたDVDオリジナルアニメ映画です。彼女は、70年代のアクションTVシリーズには全く登場していません。
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  ドリームストーンはシトリンクォーツでできています。シトリンは長く繁栄と富の象徴とされており、「商人の石」「金の石」などと言われていました。
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  本作には公開日が7つもあります。最初は2019年12月20日でしたが、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』（2019年）との競合を避けるため11月8日に繰り上がりました。25作目のジェームズ・ボンド映画が11月1日に公開日を残したことを受け、ワーナー・ブラザースは一週間先行するために公開を一週間早めたのです。4度目は7ヶ月後ろ倒しになり2020年6月5日になったときです。ワーナーは一作目の2017年6月2日公開の成功に合わせたのです。5回目に、COVID-19の影響で2020年3月24日に2020年8月14日に変更になりました。その後ワーナー・ブラザーズが公開予定の作品のスケジュールを全てずらしたことを受け、6 月に10月2日に移動になることが決まりました。そして、2020年の9月に再び12月25日に変更となり、同時にストリーミング版も公開されたのです。
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  コスチューム・デザイナーのリンディ・ヘミングスは1980年代のモデル兼女優のブルック・シールズを基にしてダイアナの衣装を作っています。二人共、身長が高く体格も似ていたからです。
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  ペドロ・パスカルは、マックス・ロードを夢を売る人と語っています。「彼は、1980年のカルチャーの要素を持っている。要は、欲しい物はどんなことをしてでも手に入れる、誰にでもその資格がある。クソみたいに貧しいけど、もちろん金はかかる。けど同時に、どうやって最高の自分になる？どうやって勝つ？彼は成功の象徴なのだ」と。
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  チーター役のバーバラ・ミネルヴァはファーの洋服に夢中になっています。これは、動物のファーや魔法のファーのチーターの格好をしていた初代チーター（バーバラは3代目で一番有名です）のプリシラ・リッチへのオマージュです。
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  パティ・ジェンキンスは80年代を映画の舞台として選びました。80年代は西洋文化・社会の最も反映した時期で、この時代の悪役のタイプをどのようにワンダーウーマンが倒していくかを連想することができました、としています。
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  ワンダー・ウーマンのメイクはレブロン製品のみを使ってなされています。
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  映画の序盤、80年代のワシントンDCを描いたモンタージュの中で、10代の少女たちが「コマンダー・サラマンダー」という店でサングラスを万引きしています。この店は、ワシントンDCのジョージタウン地区に実在したニューウェーブやパンクの専門店で、80年代から90年代にかけて地元で人気を博していましたが、2010年に閉店しました。撮影中に再登場したことで、この店を覚えていた地元住民を喜ばせ、地元のブログや新聞でも紹介されました。
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  マックス・ロード本部の外での短いシーンで、警察と群衆が背景で走っているシーンでクリス・パインが演じるスティーブ・トレーバーがダイアナと一緒に本部に向かっているシーンですぐ後ろをベージュ色のバイクの警官が通り過ぎていきますが、警官はカリフォルニア高速警察の制服を来ていますが、これは80年代の警官ショー『白バイ野郎ジョン＆パンチ』（1977年）のオマージュであり、パインの父のロバート・パインがギトレア部長として出演しています。
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  『スーパーマンIV/最強の敵』（1987年）に登場しているニュークリアマンのシンボルがモールにあります。
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  ダイアナがスティーブを宇宙博物館に案内したとき、天井から吊るされていた展示物のひとつが、スティーブ・オースティン大佐が墜落して『600万ドルの男』（1974年）になるきっかけとなったノースラップM2-F2の再建機です。スミソニアン博物館に展示されているM2-F3は、M2-F2の残骸から作られたもので、飛行制御特性を向上させるために、先端フィンの間に第3垂直フィンを追加して改造されたものです。飛行制御ができなくなったことが事故の原因です。
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  本作は、アクアマン/アーサー・カリーがが生まれた一年後の1984年が舞台になっています。実際には、40歳のジェイソン・モモアは34歳のガル・ガドットより6歳年上です。
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  ダイアナのアパートにある写真の中に、年老いたエタ・キャンディと一緒に写っているものがあります。この写真の女性は、実は『ワンダーウーマン』（2017年）のルーシー・デイヴィスが老けて見えるようにメイクしたものです。
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  マクスウェル・ロードのキャラクターは、1987年にDCコミックスに登場した俳優のサム・ニールがモデルとなっています。
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  パティ・ジェンキンス監督に近い関係者は、この作品について「 『インディ・ジョーンズ 』や 『ジェームズ・ボンド』のような独立した映画であり、多くの作品を必要とする1つの連続したストーリーではない 」と説明しています。
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  DCエクステンデッド・ユニバースの9作目の作品です。
• 豆知識・トリビア
  2019年12月に公開されたティーザー予告編では、セバスチャン・ベームがアレンジしたニュー・オーダーの『ブルーマンデー』のオーケストラ・カバー・バージョンが公開されています。
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  本作は、一作目の続演であり、『ワンダーウーマン』（2017年）の公開のすぐ後に製作が発表されました。
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  映画の一部は70mmのIMAXカメラで撮影されており、一部のシークエンスではアスペクト比が拡張されています。
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  マックスウェル・ロードには、映画ではアリスターという息子がいますが、コミックでは、エマという名の娘がいます。
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  バーバラ・ミネルヴァはスミソニアンで帰宅中に、友達になったホームレスに話しかけ、ご飯をあげています。ホームレスが読んでいる本は『ゴドーを待ちながら』です。ガル・ガドットの名字が良く間違って発音されることをからかったものです。
• 豆知識・トリビア
  元々2019年12月20日に公開される予定でしたが、一ヶ月前倒しになり同年の11月1日に公開されました。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』（2019年）との競合を避けるためです。
• 豆知識・トリビア
  スチュアート・ミリガンは単にPOTUSとクレジットされており、映画の中で大統領の名前が語られることはありませんが、1984年当時の実際の大統領はロナルド・レーガンです。このキャラクターはレーガンに一応似ていますが、レーガンのトレードマークのキャッチフレーズや物言いは一切使っていません。ミリガンは以前、『ドクター・フー』（2005年）で大統領のキャラクターであるリチャード・ニクソンを演じています。

失敗談・うっかりミス

• 失敗談・うっかりミス
  ダイアナがスティーブに見せた新しいワンダーの一つは、エスカレーターと巨大な位相システムでした。これらは、第一作の時代の第一次世界大戦中にロンドンにあったものです。
• 失敗談・うっかりミス
  現代の戦闘機は飛行の準備に何時間もかかり、博物館の滑走路に満杯に燃料が供給されたまま陳列されていはいません。 イギリスのトーネード攻撃機に「基づいている」ように見えるこの飛行機は、給油せずにワシントンD.C.からカイロに到着することはできませんでした。 最後に、現代の軍用機の操縦には、数年ではないにしても、数ヶ月の訓練を必要とします。
• 失敗談・うっかりミス
  スティーブはダイアナを探すのに電話帳を使ったといいますが、彼が亡くなったのは1918年で、電話帳が導入されたのは電話にダイヤルが追加された1927年です。
• 失敗談・うっかりミス
  ワンダーウーマンが道路から救った子供たちは、彼女が倒れて地面に転がった時、ダミーに置き換えられているのが明らかです。
• 失敗談・うっかりミス
  1時間09分頃、ダイアナは魔法を使って飛行機を透明にし、レーダーに探知されないようにします。しかし、レーダーは、電波を使って物体を探知する探知システムです。透明にするだけでは、レーダーに探知されない物体にはなりません。レーダーに探知されないためには、物体が無形でなければならないはずです。しかし、必ずしもそうではありません。レーダーは、電波を光の速さで送信し、それが跳ね返ってくることで機能しています。可視光線も同じ原理で、物体に跳ね返って目で見ることができます。電波も可視光波も電磁スペクトルの一部です。ダイアナは自分の力で飛行機を透明にし、光の波を通過させることで、飛行機を「透明」に見せているのです。彼女の力が電波にも同じ効果をもたらしたことを疑う理由はありません。
• 失敗談・うっかりミス
  ワンダーウーマンとスティーブ・トレバーがリフレクティング・プールに沿って歩いているとき、後ろのショットには2004年にオープンした第二次世界大戦記念館がはっきりと映し出されています
• 失敗談・うっかりミス
  1985年当時のコンピューターは、特別なハードウェアがなければテレビ信号を受信することができませんでした。
• 失敗談・うっかりミス
  ショッピングモールで、ダイアナは自分の秘密を守るために防犯カメラを破壊しますが、これはうまくいってないはずです。 カメラはすでに彼女の行動を記録しており、テープは別の場所に保管されています。
• 失敗談・うっかりミス
  クレジットには、「カーズ」の作曲家であるゲイリー・ニューマン（Gary Numan)の綴りが誤って(Gary Newman)として記載されています。

ネタバレ有り

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  アマゾン・アステリアは、『ワンダー・ウーマン』（1975年）でダイアナ・プリンスとワンダー・ウーマンを演じていたリンダ・カーターが演じています。
• 豆知識・トリビア
  ダイアナとスティーブはカイロ行きのジェット機を盗み、ダイアナの進化した力でジェットを透明にしました。漫画版では、ダイアナは透明になり飛べる飛行機を自分で所有しています。
• 豆知識・トリビア
  DCコミックスによると、ドリームストーンは元々、ニール・ゲイマンのコミック『サンドマン』の主人公として有名な夢の妖精サンドマンが所有していました。オマージュとして、マクスウェル・ロードがドリームストーンになりたいと願うと、遺物は分解されて浮遊する砂となります。
• 豆知識・トリビア
  『グラハム・ノートン・ショー』でのガル・ガドットへのインタビューの中で、ノートンはサプライズであることに気づかず、うっかりDCコミックスのインビジブル・ジェットが作中に出ることを明かしてしまいました。最初気づかないふるをしましたが、彼がとんでもないネタバレをしたと言っていました。
• 豆知識・トリビア
  作中で、マックスウェル・ロードは魔法の遺物で彼自身や他人の願いを叶える力を手に入れた人物です。漫画では、彼は1988年〜89年のエイリアン侵略が原因で人を説得して自分や人の願いを叶えさせる力を手に入れます。
• 豆知識・トリビア
  最後にワンダーウーマンが世界の人々に願いを断ち切るよう語りかけるシーンでは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』（2016）のスコア「A Beautiful Lie」がバックに流れています。