イギリスの話だけど日本でもあり得ると思う
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月17日 21時39分
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総合評価:
3.0
イギリスの映画ですが、日本でもあり得る状況だなと思いました。なんでもデジタル化され、国民のためのシステムなのに一番支援が必要な人が申請すらできない状況に追い込まれる。
例えば、電話で問い合わせするのに、「ただいま大変混み合っております。おかけ直しいただくか、そのままお待ちになってください。」とアナウンスがあって1時間も待たせたり、医師から働かずに療養するように言われているのに、傷病者手当がもらえず、失業保険をもらおうと思ったら、規定違反と言われたりです。
面と向かって話しているのに、問い合わせはホームページからお願いしますなど、本当はそんなことはないのかもしれませんが、どこかのお役所ではありそうだなと思って観ていました。
若い女性が働きたくても働けない。体を売るしか子供を育てられない。そんな状況でも役所は何もしてくれない。役所の決めた規定に従えない人間は救う価値もないということでしょうか。当たり前と思っていることが、他の人にとっては当たり前でないということは日常生活でもあり得ることで、そういった視点を持っていたいなと思いました。
とても考えさせられる映画でした。