不気味で美しい世界観と映像
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月20日 17時07分
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総合評価:
5.0
とにかく映像美がすごい作品です。美術や芸術に興味がある人はきっと気にいると思います。
内容は一度見ただけではあまり理解できないと思います。何度見ても楽しめるとは思いますが、芸術映像にあまり興味がない人にとっては内容が理解できないとつまらないと感じてしまうかもしれせん。
夢と現実の境目が曖昧になることがテーマになっているストーリーなので、その通り映像もどこまでが現実でどこからが幻想なのかわからないような、不思議なものになっています。オープニングの映像から世界観が全開で、一気に惹き込まれました。
特にお気に入りのシーンが、DCミニの開発に携わる千葉敦子が氷室啓の部屋に立ち入り調査をする場面。遊園地の柵を飛び越えようとした瞬間に、風景がぐにゃりと曲がってそこがマンションのベランダだったシーンは、一気に鳥肌が立ちました。
曲や夢は常に賑やかで明るい雰囲気なのですが、その影に独特な不気味さを感じます。それによって見ている側も世界に引き込まれるような、不思議な作品でした。個人的にはとても良い映画だと感じます。
イメージワード
- ・不気味
- ・恐怖
- ・不思議
- ・絶望的
- ・ファンタジー