映像にすごくリアル感がありました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月20日 13時39分
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総合評価:
4.0
アメリカがアフガニスタンから撤退した今の状況で、事実に基づいて作られているこの作品を観ていると、なんだか複雑な心境になりました。
ネイビーシールズの4人がアフガニスタンの山岳地帯での偵察を始めて行くシーンも、最初は淡々と行われて行くので「この作品って面白いのかな?」と思っていましたが、ヤギ飼いの現地人と出くわした辺りから次第に緊迫感が増してきました。拘束した彼らをどうするのか話し合いますが、自分らの首を絞める事になっても開放を選んだ所は立派だと思いました。
しかし、そこからはターリバーンらに追い詰められ、怒涛の如く交戦状態が進んで行くので、もう目が釘付けとなっていきました。
戦闘や隊員たちの映像は、本当に目の前で行なわれている様なリアル感があり少し怖かったです。更に、助けに来た輸送用ヘリコプターが敵から砲撃を受けてしまうシーンも、機体の中からの映像だったので壊されて落ちて行く様子が特に凄かったです。
しかし、後半の1人生き残り傷ついたアメリカ人を村人が助ける所は、少し理解し難かったです。「敵から追われている者は助けよ」という村の掟を重視し、同じ国なのにターリバーンと戦うし、ターリバーンもまた簡単に村人達を攻撃するし、その危険な状態で今はアメリカ軍が助けてくれたけれど、その軍が去った後の村はどうなったのかと心配になりました。