国の情報機関に狙われる一般市民
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月24日 22時25分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
一般人であるディーンが国家安全保障局(NSA)に勝てるのか―。高官レイノルズが企てた暗殺事件の隠蔽と情報操作のため、NSAは自分たちの監視システムを使って証拠を持つ弁護士ディーンを抹殺しようとする。NSAはあっという間にディーンを監視下に置き、どこへ行っても街中の通話や監視カメラ等でNSAに居場所を知られるようになる。やがてディーンは失職し、追いつめられていく。
元NSAの通信員ブリルとディーンが組んでNSAとの戦いに挑んでいくが相手が相手なので一瞬の気のゆるみも許されない。レイノルズとの駆け引きは秒単位で進められ、そのシーンは息をのんで見入ってしまう。
二人はまさに妙案と言うべきやり方でNSAに勝利する。ディーンが弁護士として担当していた案件がうまく絡んできて怒涛の展開で幕を閉じ、ラストであのエピソードはこの為にあったのだと思わせる。
発端であるテロ防止法案は架空のものだが、情報社会にいる私たちにとって理解しやすい恐ろしさを感じながら見ることができる。またヘリや爆破シーンなど視覚的に楽しめるアクション映画的な要素もあり、緊張感の波と刺激の連続でとても面白い映画だった。