世紀末映画の金字塔!!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月22日 17時09分
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総合評価:
5.0
俳優メル・ギブソンを一躍スターダムにのし上げたマッドマックスの続編です(原題はロードウォリアー)。
低予算で作られた前作とは違い、今作は結構製作費をかけています。
まずこの作品を語る上で、最もポイントとなるのは『世界観』です。世界戦争後、荒野が広がる中、ただひたすらそこに道路(ロード)が続いている。そこを武装した暴走族が改造車・バイクに乗り、ひたすら枯渇したガソリンをハイエナのように求め、徘徊している。
主人公マックス(メル・ギブソン)は、前作で妻と子供を暴走族に殺害され、自暴自棄になり、愛車である特別追跡車・インターセプターで荒野を彷徨っている。
心を閉ざしたマックスが、あるコミューンで出会った人々との関わりによって人間性を取り戻し、最後にはヒーローの究極の姿『自己犠牲』によって、人々を新しい土地へ導く。
この映画は単なるバイオレンス映画ではなく、心を閉ざした一人の男の再生の物語です。
公開当時、スタントマンが事故で死亡したと話題になりましたが、それは宣伝文句だったようです。しかし、それほど本作のアクションは凄まじいです。
美術に関しても非常に凝っており、今でも通用するデザインセンスです。
セリフが非常に少ないことで有名な映画ですが、観れば衝撃を受ける映画です。