日本アニメーションの金字塔作品!
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月12日 22時01分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
とにかく自然な動きを目指すために通常の倍のセル画を作ったことや、声優さんの台詞収録語に絵を起こしたことが素晴らしいです。今見ると少し違和感がありますが、びっくりするほどヌルヌルと動くことに驚きます。
個人的には非常に思い入れのある作品で、とにかく「鉄男どうなっちゃうの?」という一心で見ていました。いじめられっ子で、弱い鉄雄が突然超能力を手に入れてしまったら、やはりああなってしまうのではないでしょうか。
ところが金田という主人公が、破天荒に陽気で対応力が優れているため、鉄雄の超能力にまっすぐ光線銃で立ち向かっていきます。「ヤツを殺すのは俺たちだ!」というあたりは、さ、さすがリーダー!と思えます。特殊能力がないのに、かっこよく思われる金田の秘密はおそらく果てしないボジティブさと、負けられないという強い意志にあります。
この映画を見た方は「鉄雄はどうなってしまったのか」を気にします。
応じるのはとても難しいのですが、一応劇中では「AKIRAくんが、原始の宇宙に連れていってくれた」ということなのです。コミックを読んでくだされば良いかと。
しかし当時ではありえないほどのクオリティの映画を作ったなー、という気持ちです。今後これを超越する作品は、滅多にないと思います。少年同士の葛藤と、未知の能力を絡めてしかも未来作品なんて、面白そうな要素しかないです。
ぜひ未見の方は一度手に取ってほしいです。