衝撃的な作品
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月24日 17時34分
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総合評価:
3.0
スクープ雑誌「明潮」に死刑囚の須藤から手紙が届き記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いてくるように命じられ、須藤の話を聞きに行ったことがすべての始まりです。
私がこの作品の中で最も印象的な存在は小林且弥さん演じる五十嵐です。須藤は五十嵐に老人に酒を飲ませて殺害するように命じ、最終的に五十嵐は須藤に命令されたことを理由に指示通り動き老人を殺害しますが五十嵐は殺害の数日前から老人を殺害することに抵抗を感じていました。そこに複雑な理由などはなく、老人に人間として情があったように感じました。
この作品には人間を人間とも思わず人の命を奪い去る人物やその行為を望む家族が登場しますがそのような
人物の中で、犯罪者の中で、一番人間らしくて少しでも心があったのは五十嵐です。
先生の一言が原因であるのは事実ですが須藤は誤解して感情的になり五十嵐をピストルで殺害します。
五十嵐は須藤を慕っていたのにあまりにも五十嵐が可哀想だと思いました。須藤は本当に残酷な人間だと思いましたし、この作品の中では仲間を殺害するという衝撃的な場面です。五十嵐が須藤に殺害されたことがどうしても納得いきません。