独特の制作環境で紡がれた、心温まる、悲しくも優しい物語
2020年8月4日 17時36分
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総合評価:
4.0
映画は基本的に、実写か、CGか、アニメーションかという三つの分類に分ける事ができます。どの映画にもそれぞれの長所や短所があり、それをどう補うかという問題がいつでも浮上します。
しかし、この「KUBO クボ 二本の弦の秘密」は上記した三つのどれにも当てはまりません。なぜなら、今作は「ストップモーションアニメ」で政策されているからです。
そのため、KUBOはどことなくCGに近い雰囲気でありながら、アニメのような雰囲気をもって進行します。和風ファンタジーといった世界感が美しく表現されている所が、制作班の技量の高さがうかがえます。
また、この作品のために作られた模型の一つは、約5mもの大きさを有しており、そうした一つ一つのこだわりが命を吹き込まれたように動くさまはまさに圧巻です。
そうした特殊な制作環境によって、不思議な世界感が見事に作り出されているのですが、反面ストーリーにおいては若干の無理を感じるシーンが少しだけ存在していて、キャラクターの動きへのこだわりが感じられるからこそ、そこが少し気になりました。
その点を除けば、映像、演出、音楽、配役、すべて高水準にまとまっているため、大変楽しめる作品だと思います。
イメージワード
- ・楽しい
- ・悲しい
- ・不思議
- ・ファンタジー
- ・スペクタクル