まさかの結末。でも面白い。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月21日 01時26分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
あらすじだけを確認してから鑑賞しました。
恋愛映画だと思って観ていたらまさかの結末。
仕事一筋だったヴァージルがクレアと出会って変わっていく様子がとても温かく繊細に描かれていただけに結末があまりにも哀しいです。でも、結末を知ってから思い返してみると確かに不自然なシーンがあったんですよね。
何もかもを失ってこれまでとは全く違う人生を送ることになってしまったヴァージルが、人間不信になってもおかしくないのに、まだクレアを信じたいと願っているように見えるラストシーンの姿はとても切ないです。
ミステリー映画として、とても面白い映画だと思います。
どんでん返しまでの伏線にも気が付かなかったし、ただ何となく幸せの裏に不気味な雰囲気が漂っていてすっきりしない。それがラストで一気に明かされて結末を突き付けられた感じです。人間の恐ろしさが凝縮されたような結末で、見応えがあって面白い作品だと思います。
結末は残酷なものでしたが、予備知識ほとんど無しで観て良かったと思います。次は伏線に注目しながら鑑賞したいです。