ニューヨーク1997
1997年のアメリカ。世の中は文明に犯され、町には暴力が氾濫し、かつては世界の若者の憧れの地であったニューヨークは、今や巨大な監獄と化していた。そこには全米の囚人300万人が放たれ、夢も希望もない生活を送っていた。マンハッタン島の周囲は高い壁が巡らされ、全ての川には電流が流れ、常に上空をヘリコプターが旋回し、自由の女神像はリバティーアイランド・セキュリティー・コントロールと呼ばれる監視塔となっていた。
「ハロウィン」や「遊星からの物体X」などのホラー映画史を語る上で外すことのできない傑作を生みだし続けてきた「ジョン・カーペンター」監督。 監督の作品としては、SF・ホラーなどのジャンルが多いと思うが今作のジャンルとしては近未来の荒廃したアメリカ合衆国ニューヨークを舞台にしたSFアクション映画として捉えられる。 話のあらすじとしては、犯罪率が400パーセント超になったニューヨークを一つの島(刑務所)として政府が管理する近未来が舞台。 そのニューヨーク(刑務所地帯)に大統領を乗せた旅客機が墜落し、その後大統領は何者かに拉致される。政府は重犯罪者であるスネーク・プリスケン(カート・ラッセル)に身柄の自由と引き換えにその救出を依頼する。そしてスネーク・プリスケン単独で救出にあたることに。 鑑賞しての感想としては、舞台設定がぶっとび過ぎてるいるのでそこをツッコミたくなる人は鑑賞を控えてもらったほうがいいと思う。 見所は、スネーク・プリスケン(カート・ラッセル)のキャラ造形に尽きるだろう。眼帯・隻眼の風貌、アウトローのイメージがかっこいい。今から40年前の映画なのだが、全く古びた感じがしない。 スネーク・プリスケンシリーズは人気があるらしく続編「エスケープフロムL・A」も作られている。これも内容ほとんど変わらず舞台がL・Aに変わったぐらい。一作めの今作を鑑賞して気に入った人は是非第二弾もどうぞ。 後最後に余談、私の好きなカーペンター映画は「要塞警察」です。緊迫感が半端ないサスペンスで見応えあります。
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