Malu 夢路

心を病んだ母のもと、幼い頃に引き裂かれた姉妹ホンとラン。\n母の死を機に20年ぶりに再会し、他人も同然になった姉妹の奇妙な同居生活が再び始まる。\nある朝 姉のホンが目を覚ますと、そこに妹ランの姿はなかった。\n数年後、ホンのもとに知らせが届く。ランの遺体が日本で発見されたと言うのだ。\n居てもたっても居られず、仕事も家庭も放り出して日本へ旅立つホン。\n初めて訪れる街を彷徨いながら亡き妹の姿を思う。\nある男、ある女、残された日記、懐かしい白のサマードレス…\nその向こうに浮かび上がる、彼女の謎めいた微笑みと眼差し。