ラストシーンが最高に切なく美しい映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月20日 22時02分
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総合評価:
5.0
歌って踊る明るいミュージカル映画要素を持ちつつもやっぱり一番の見どころは、ラストにセブのバーで再会し、違う道を歩んだふたりが微笑み合うこの切ないシーンだと思います。嫉妬とも後悔ともちがう、二人にしかわからない感情を共有するようなアイコンタクトで、これでよかったのよと伝えるようなミアのセブを見つめるまなざしに毎回ぐっと来てしまいます。
夢を見ることの美しさと、理想だけではうまくいかない現実が両方描かれているからこそ、どこか自分に置き換えて考えて感情移入しやすい映画なんだと思います。
恋人として結ばれることのなかった二人の、もし同じ未来を歩んでいたら・・と想像させる最後のシーンには、大事な人との別れを経験した人なら誰しも共感する切なさが詰まっていて、このほろ苦さがたまらなく愛おしい作品です。
人生において置いてきたたくさんの選択に迷う時もあるけれど、この映画を見ると今選んできた道を肯定して、そっと背中を押して前向きにさせてくれるので大好きな1本です。
イメージワード
- ・楽しい
- ・悲しい
- ・笑える
- ・切ない
- ・セクシー
- ・コミカル
- ・ロマンチック
- ・ゴージャス