実際に起こった恐ろしい史実
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年6月21日 11時23分
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総合評価:
5.0
エマ・ワトソン主演だからというだけで内容も知らずに観てしまった映画だったけど、実際にチリで戦後に起こった史実を忠実に再現した作品で、十分に見ごたえがありました。チリで1970年代にクーデターが勃発し、エマ・ワトソン演じるドイツ人のエマの恋人が政治犯として連行され、コロニア・ディグニダというカルト宗教施設で拷問を受けます、エマは修道女として潜り込んで彼をなんとか助けて脱走するストーリーです。施設長のシェーファーは実在したナチスの残党で、少年への虐待や政府との癒着、信者たちへの洗脳など見ていて本当に胸糞悪いのですが、監督曰くそれでもみんなに観てもらえるようマイルドに描いてるそうです。映画を観終わって早速ネットで歴史を検索してしまいましたが、そういう人は多いと思います。こんな酷いことが政府とドイツ大使館ぐるみで行われていたということを、この映画を観るまで知りませんでした。是非お勧めしたい作品です。