伝記映画のお手本のような作品
2021年9月23日 14時29分
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総合評価:
4.0
主演のチャドウィック・ボーズマンの出演作を観てみたくて視聴しましたが、伝記映画のお手本のようなストーリーは良かった一方、主人公のジャッキー・ロビンソンへの差別の激しさに背筋が寒くなりました。
最初に当時の球界を巡る時代背景が説明されるので分かりやすく、複雑な展開等もないため、基本的には非常に見やすい映画でした。
ただ、ジャッキーに繰り返される差別は想像以上で、直接的な暴力こそないものの、暴言や提供するサービスの拒否、試合中の判定を不利にされる等の陰湿なものが多いです。
中でも、幼い子供までもが大人の真似をしてジャッキーに罵声を浴びせるシーンは見ていて辛いものでした。
そうした差別に対してじっと耐えるジャッキーの姿も見ていて胃が痛くなりますが、ベンチ裏で一人怒りを爆発させるシーンはボーズマンの演技力が光っています。
また、ジャッキーの入団を決めたゼネラルマネージャーのブランチ・リッキーはハリソン・フォードが演じており、彼の聖書の言葉を引用した台詞にも胸を打たれました。