感動が待っていました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月22日 22時32分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
細田守監督の描く男性は、とても魅力的に感じているのが気に入っている点です。今回も少し影のある男性だと思っていたら「おおかみおとこ」で、人間にもオオカミにも変われるという設定に、これからどうなって行くのか、花との出会いで2人はどう進んで行くのか、とても興味を持って観られました。
ただ、その彼は不慮の事故でオオカミの姿のまま亡くなってしまうのは、生きて行く厳しさをヒシヒシと感じさせられ、とてもしんみりとした気持ちにさせられました。
また、彼との子供を2人もかかえ、1人で知恵を絞って行きていく花の懸命な姿には、母親の子供に対する愛情を強く感じ、身の引き締まる思いで観ていました。
一番心に残っているのは、大きく逞しくなってきた雨が、自分の意志でオオカミの道を選んで行くシーンです。それを花が引き留めようとするものの、その覚悟を知り雨との別れを受け入れる所です。とても感動しました。
花は名前の通り優しい雰囲気で、強い風にも折れそうで折れずにしなやかに咲く、強い女性だと思いました。