実話なところに再度感動
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月20日 16時03分
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総合評価:
4.0
ドリスは複雑な家庭の出身で、叔母一人でたくさんの子供を育てており、貧しい家の出身です。社会保障の申請のために受けた就職試験で、事故で半身不随となった大富豪のフィリップと出会います。出会いの初めから、ドリスは他の人と違っていました。介護の経験もないし、障害があるフィリップに対して全く偏見がありません。貧しいことも、突然の事故のようなものだと思っているようです。
介護を仕事にする人の多くは、障害者を助けるべき人と思って腫れ物のように扱う節があり、それは必ずしも本人のためになっていないということを映画を通して主張しているようでした。
フィリップの家族はドリスを雇うことに反対しましたが、2人は介護される人と介護する人ではなく、人間同士、友達同士のような関係になっていきます。
ある時、フィリップはドリスの絵を高く売ってくれます。適当に描いた絵が高く売れてドリスは大喜びです。案外芸術って、買う人がいれば、価値がつくというものなのかなと思います。
ドリスの弟が問題を起こし、フィリップはドリスは実家に帰った方がいいと言いますが、本当はそばにいて欲しかったんでしょう。介護の人が代っても、ドリスを求めているのが分かります。
貧しい中でもドリスが明るく、つられて半身不随のフィリップが前向きになっていく姿に勇気づけられました。
これが実はだということが最後のテロップで分かります。そしてさらにジーンっときました。