心の交流が素敵な、また観たくなる良い作品でした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月1日 20時27分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
大富豪のフィリップとスラム街出のドリスが出会った事と、フィリップが彼を選んだ事が生活を大きく変えていく所が大変面白く観られました。
介護人の枠にハマらないドリスの、次の行動が読めないそんなドリスに対してイライラしないフィリップの懐の大きさが尊敬に値しました。
介護するのも何の仕事でも始まりは「0」からの出発なので、フィリップと付き合っていく内にドリスが介護に慣れて行くのは自然の事でしょうが、色々あるけれど続いて行くところはドリスも素晴らしいものを持っていると思って観ていました。
中盤で「妻が居ない事が悲しい」とドリスに胸の内を告白する事から、彼に対しての信頼感も強くなっていると思えました。ドリスの不器用だけど心の綺麗な様子に、とても好感が持てました。
そしてドリスがフィリップの元を出て行くシーンは切なくて、また彼が居なくなってイライラするフィリップの様子に、2人の間に出来上がった強い絆を感じました。
その後またフィリップの元にドリスが戻ってきて、笑顔が復活していくのが微笑ましくて、一緒に幸せな気持ちになれました。