素敵な映画でした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月5日 21時58分
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総合評価:
5.0
市原せつこさんの最後の映画ということで観ました。林遣都さんも大好きな俳優さんです。とっても素敵な映画でした。林遣都さん演じる犯罪を繰り返してどうしようもないような人生を生きてきた青年がある時、田舎の見知らぬおばあちゃんと出会い、いろいろな人と触れ合う中で自分の犯してきた罪の重さや、人を傷つけてきたことへの後悔、そしてこれからの自分の人生を考えて更生しようとする物語です。ありがちなテーマのような気もしますし、最後が分かってしまうような感じの話なのですが、市原さんの包み込むような大きな大きな包容力と林遣都さんの変わっていく目の色、目の力、そして柔らかくなっていく表情などの演技力に見入ってしまいました。最後に市原さんに自分の罪を告白して行かなければいけないと告げますが、そこからエンディングまでは涙が止まりませんでした。こんなにうまくいくのか?と思うようなこともあるのかもしれませんが、そんなことを考えなくてもいいくらいお二人の演技が素晴らしかったです。とても素敵な時間になりました。椎葉村の自然はとても豊かで厳しく、本当にそこに二人は生きていました。市原さん、残念です。もっと見ていたかったです。