正直あんまり期待してませんでしたが、面白かった!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月27日 03時04分
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総合評価:
4.0
ディズニーのブリブリのプリンセスものではなくて、プリンセスなんだけど、歴代のプリンセスに比べると感じが違う描き方で、とても楽しめました。
シンデレラや眠れる森の美女など、リメイクされたものは違う気もしますが、女の幸せは結婚がハッピーエンドだという風潮が強く、女性蔑視だと感じている人も少なくないと思います。
メリダも結婚を迫られますが、今までのプリンセスのようにチラッと踊ったり、ほとんど初めてなのにいきなりキスされたりで、恋に落ちて結婚ということはありません。自分で結婚相手を選ぶ自由のために戦います。そして、女王が政治を司り、メリダが継承します。社会的地位があり、自立しており、男を含めても一番弓が上手で森のことをよく知っているメリダにすごく現代の女性像が重なり、昔のお話だけど今のお話のように感じました。
母は親心から色々言う、子供は反発する、亀裂が生じる、愛し合っているのに不思議ですよね。つまりそれは、お互いがお互いの立場に立っていないから、もう少し自分だったらと考えられたら、歩み寄れるんだよというメッセージを感じました。
否応なしに熊にされることで母親はメリダに生き方を押し付けていたことを知り、メリダは自分が家族の命を危険に晒してまで自分の気持ちを優先させることに意味はあるのかと考えるようになります。
そこまでしないと気付けないわけじゃないよね?今思春期のあなた、思春期の子を持つ親のあなた、この映画見てみなさいよと言われているようでした。