見なければと後悔
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月23日 11時19分
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総合評価:
3.0
今までに観たホラー系やグロ系の映画の中で最も、観なければよかったと後悔した映画です。妻と死別し息子と二人で暮らす中年の社長・青山が、息子の勧めで再婚を考えるようになり、その再婚相手を「映画のオーディション」と偽って才色兼備な女性を集めて選ぶという映画です。途中までは淡々と奥さん探しのストーリーが進行していくのですが、彼が目星をつけていたバレリーナの女性・麻美の部屋が映る場面から一気にホラーに切り替わります。オーディションを開催した友人のアドバイスも聞かずに青山は麻美に電話してしまうのですが、電話を待つ麻美の項垂れすぎの体勢、若い女性らしからぬ古ぼけた昭和のアパート、謎の麻袋…。麻袋の中で飼われていた男が、麻美のゲ〇にむしゃぶりつくシーンはこちらも吐き気を催します。ラストの30分、体を麻痺され、でも神経はそのままで麻美が青山に拷問するシーンは観てるだけで痛くて思わず目を背けてしまいます。足を切断される時も、「きりきりきり..」という麻美の蚊の鳴くような声とともに痛みを耐えさせられます。最後、まさかの息子が帰宅するシーンで、息子もやられてしまうのかと思いきや意外に抵抗力が強く、麻美は階段から落ちて動けなくなり、息子が通報もして助かります。が、麻美は青山の方に顔を向けてまだぼそぼそと何か呟いており、背筋が凍りました。幽霊系のホラーは苦手ですが、グロ系なら耐えられると思っていましたが、こんなに胸糞悪い映画も滅多にありません。あと、バレエをしていたという設定で「青い鳥」の曲が使われていましたが、こんな映画に使って欲しくなかったです。