テーマが深い映画!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月31日 23時41分
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総合評価:
4.0
この映画は、小説家を夢見る男性が、ひょんなことから見知らぬ人が書いた小説を盗用して売れっ子作家になり、盗用に対する心の葛藤を描いたストーリーです。
本人は売れっ子作家になることしか頭になく、盗用時はあまり罪の意識はなかったと推測されます。しかしまさか小説を書いた張本人が目の前に現れるとは想像もしなかったと思います。そして張本人からは小説の背景である喜びと苦しみという二面の真実を知らされ、より罪の意識に苛まれてしまいました。
張本人は、訴える気はないが自分の人生を盗用したのだから喜びだけでなく苦しみも持ち続けろと言い、深い言葉だと思います。
盗用した男性は小説がヒットしたため社会的地位を築くことはできました。そのため金銭や社会的ステータスという面では満足できたと思いますが、心の満足は得られてない様子であり、幸せな人生を歩むことができなかったように見えます。
このように大変テーマが重い内容を適切に描画されており、楽しめました。しかし結末がいまいち理解できなかったのが難点でした。