考えさせられる映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月31日 23時12分
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総合評価:
5.0
アメリカの特殊部隊、ネイビーシールズの活動についての物語です。
実話に基づいて作られているそうです。実際の隊員がキャストとして出演していたり、本物の銃器を使っていたり、作戦や行動も実際のものに従ってつくってあるらしく、リアルさを追求した映画だと思います。
作戦を実行しているシーンは、かなり引き込まれて、自分まで息をひそめて見てしまうほどでした。そのようなシーンの中に、何回か荒い呼吸をしている部分が音声で出てきますが、それがまた緊張感が伝わってきて、いい演出だと思いました。
とても厳しい訓練をしているのだろうし、判断力なども求められるだろうし、選ばれた人間しかなることができないので、優秀な人たちなのであろうと思うと尊敬します。
最終的には、テロを防ぐことができて、任務をとげたということになるのでしょうが、死者や負傷者がでてしまうのは心が痛みました。
一人の隊員が、仲間の命を救うために手榴弾にかぶさり、自らの命を投げ出すシーンは衝撃を受けました。
その行為は素晴らしいものかもしれませんが、残された家族、仲間がこれからその事実を背負って生きていくことを考えると、とても辛く思いました。
後味のいい映画ではありませんでしたが、見てよかったと思います。
なぜ人は争うのだろう、戦争やテロがなくなることはないのだろうな、など色々と考えさせられる映画でした。