半世界の意味が結局よくわからなく、全体的に中途半端
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月25日 13時07分
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総合評価:
3.0
映画タイトルである半世界は、どのようなことを意味しているのか私の理解不足のせいかもしれませんが、いまいちよくわかりませんでした。そして全体的に何を言いたかったのかよくわからない、メッセージ性のない物語だった気がします。まず、元自衛隊を演じる長谷川博己が心の闇を抱えて地元に戻ってきました。闇を抱えている原因はわかりましたが、結末としてその闇から解放されたようにも見えますが、確信できるほどの強いメッセージ性がありませんでした。闇についての複数の伏線があったにもかかわらず、うまく回収されていないように見えて、ぼんやりとした状態で終わった気がします。また結末についても正直なところ、そんな終わり方をするのかという気持ちになりました。主人公を演じる稲垣吾郎は、セリフが棒読みである印象を受け、役柄が合っていないように思えます。稲垣の奥さん役を演じる池脇千鶴は、あか抜けていない地方の母親をうまく演じていたように見えます。しかしこの夫婦は息子に対して一見愛情があるように見えますが、いじめに合っている息子への接し方がNGだったように思えます。いじめを解決しようという意思が感じられませんでした。最終的に息子は立派に強く成長したように見えたのが救いです。