「大学サークルバカ映画。」で終わらすには勿体ない良作
2021年9月16日 15時28分
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総合評価:
3.0
端的に言えば、「大学サークルバカ映画。」なんですが、それだけで終わらすには勿体ない作品。
冒頭の導入部の「全裸無間地獄」のひたすらに下らない無意味シークエンスは、思わず吹き出さずにはいられない優秀?さですし、ぐらんぶるワールドにはまり込むためのいい肩慣らしにもなっていて、構成の手練れを感じさせます。
それから、見終えると必ず「Vamos!」と叫ばずにはいられなくなる呪いが掛かります。
ツンデレヒロイン役、乃木坂46の与田祐希のナチュラルボーンチェリー振りや、「グランブルー」店長役、髙嶋政宏の年甲斐もなく体を張り捲った渾身のギャグなど、やや頼りない主人公達を脇の面々が強力にバックアップし、底抜けのグダグダになりがちな題材のクオリティを下支えしています。
サークルの一見脳筋な先輩たちが、含蓄に富んだ人生訓を語ったり、悩める乙女のために一肌脱いだりするエピソードが意外な上、青春映画としての見応えを爆上げ。
ダイビングシーンの美しさや、可愛い娘が手取り足取りインストラクションするので、ダイビング入門映画としてもよく出来ていると思います。