依存症って怖い。一生嘘つきか、前科者か。二択。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月23日 22時15分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
アルコール依存症でドラッグも使っているデンゼル・ワシントン演じる機長が飲酒して搭乗し、さらにフライト中にも飲酒していましたが、事故の際に咄嗟の機転で乗員乗客を救う話です。
よくニュースで飲酒運転の話が出るので、本当にこんなことがあるように思いました。航空会社は賠償金支払いたくないので、機長の飲酒をもみ消そうとします。結果的に揉み消すことができ、あとは亡くなった客室乗務員に、自分の罪を着せるだけでしたが、それはできず、自分の罪を認め、刑務所に入ります。刑務所に入り、断酒する事で頭がクリアになり、子供や彼女とも上手くいくようになるというお話でした。
誰しもが彼のようになってしまう可能性があり、またなってしまうと、自分や他人に嘘をつくのが常態化して、アイデンティティまで損なわれていく恐ろしさが伝わってきました。自分を変えたいと思ってもなかなか人は変わることができません。刑務所に入れて逆によかったかなと思いました。道を踏み外してしまう間違った選択は誰の横にもあるんだよという警告が込められているような気がしました。暗い映画ですが、最後に子供に尊敬される父になれたことでハッピーエンドとなっています。