子供を産むことについて、考えさせられました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月2日 04時01分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
作品の説明文を見て、養子縁組した息子の、本当の母を名乗る全く知らない人がやってくるという、サスペンスストーリーかと思いました。
しかし、予想とは違い、ストーリーのほとんどは、養子縁組した息子の、産みの母親目線で進みます。
ストーリーが進むごとに、やって来たのが本当の母親だったのか、何故今頃訪ねてくることになったのかが、少しずつ分かっていきました。
子供を産むことについて、考えさせられる作品です。
ストーリーの序盤では、産みの母と、その彼氏が出てきます。
あんなに愛し合っていたのに、中学生で子供を妊娠してしまい、彼氏とお別れすることになってしまうシーンは、とても悲しかったです。
それからずっと辛い人生を歩む産みの母ですが、息子が養子に入った家庭という、なかなか訪ねられない存在に、頼ることができて良かったなと思います。
ラストの3人が再会できるシーンでは、涙が止まりませんでした。
作中と、ラストに使われている歌も良かったです。