加藤諒の見方が変わる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年3月1日 14時12分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
少年院で出会った3人。サイケ(高橋真宙)タケオ(渡辺大知)、そして、カズキ(加藤諒)。
学もなければ、金もないし、住むところすらない。
そんな3人は「タタキ」、要するに窃盗で金を稼いでいます。ただ、タタキのターゲットは悪者だけ。
タタキを繰り返すうちに六龍天というヤバい組織に手を出してしまう3人。六龍天と言えば、映画の中の世界では、その地域の悪党が震え上がるような存在。
そんなヤバくてデカい組織を相手に少人数でどうすんの?ってなりますよね。そこのところは持ち前の度胸とずる賢さでなんとかなる訳です。
最後はとりあえずはラスボスを倒します。スッキリとした終わり方ではないけど仕方ないのかも知れません。
オレオレ詐欺など巨額の金を騙し取っている犯罪グループから金を盗みます。でも、盗んだ金は犯罪被害者の元へ返す訳ではないから一般人からしたらどうでもいい話です。犯罪者と犯罪者がぶつかり合う話。損しているのは犯罪被害者であって、犯罪者同士がぶつかり合おうがどうしようがどうでもいいよって人には向かない映画です。
犯罪者が犯罪に至るプロセスってなんでしょうか。この映画はそういうところに目を向けてみるのにちょうどいいかも知れません。悪党の言い分なんか無視しますって人は見ない方がいいです。
加藤諒のことをあまり好きではなかった私ですが、この映画を見て、彼はこんなにいい演技が出来るんだって見直してしまいました。