痛快爽快!
2021年9月25日 22時48分
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総合評価:
4.0
コノ手の映画はアホほど観てきたけど、エンドロールをこんなに清々しい気持ちで迎えた作品も珍しい。
社会の底辺を舐めるようにして生きる若者たちの残酷物語であると同時に、恐ろしく純度の高いエンタメ青春映画なのだ。
主演の三人が三者三様のキャラクターを見事に演じており、特に個人的にはニガテだと思っていた加藤諒の好演は良かった(今まで避けててゴメン)。
あと渡辺大知(黒猫チェルシー)、世界的ギタリストのMIYAVIという音楽畑出身の二人の活躍も光る。
ノンフィクションが基になっているだけに設定にはリアリティがあった。
だからこそ、後半のファンタスティックな展開が痛快に映える。
あのラストバトルはいささか劇画的と捉えるヒトもいると思うが、僕はだからこそ良いのだと感じた。少なくともモヤモヤはしない。
『SRサイタマノラッパー』シリーズが有名な入江悠監督だけど、本作は新境地と言える内容だったんじゃないだろうか?