最悪最恐の殺人鬼が冴えないおじさんだからこそ、怖い!!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月23日 20時04分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
ホラー映画大好き、シリアルキラーもの大好き、それでもこの映画はとてもとても怖い!です。
まず冒頭5分、いきなりリアルな殺人現場が展開されます。この時点で苦しい人はあまりおすすめ出来ません。以後、定期的に主人公であるホンカ氏の殺人が繰り返されるのですが、これが非常に雑!雑だからこそ、リアルなのです。
女性は暴力で黙らせ、レイプしてその後騒ぐと殺す。そして解体し異臭を放つまで遺体を自分の部屋の一室に放置しておく。ここまで乱暴で、粗雑で、酷い現場を再現した映画はなかなかありません。
ホンカが通っていたバーが煙っているところや、アル中の仲間と老娼婦など普段目にしていない現実がフィルムに生き生きと活写されています。スタッフロール直前には、なんと犯人本人のフィルムや被害者、実際の部屋の様子まで流れるので、肌にゾゾゾとくるほどショッキングです。
殺人というものはミステリーの延長ではなく、単純に行われ、それに気が付かないことがあるのだと実感しました。怖さ・刺激を求める人はぜひトライしてほしい映画です。