宮崎あおいさんと南明奈さんが素晴らしい!!
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月9日 16時41分
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総合評価:
4.0
原作の小説が大好きなのでアニメ映画になることが楽しみでした。
しかし、原作で主人公の真のガイド役を果たす天使プラプラが関西弁の少年になっているのが非常に残念でした。原作では少年でもなく関西弁も話さなかったので、そこに慣れるまでに少し時間がかかりました。
しかし、宮崎あおいさんと南明奈さんの吹き替えがとても素晴らしかったです。宮崎さん演じる佐野唱子は地味でおどおどとした女の子。宮崎さんとは全然わからなかったです。
また、原作の中でも一番に好きなキャラクター桑原ひろかを南さんはとても魅力的に表現してくれています。普段の南さんとはイメージの違うおっとりとした中学3年生の割には妙に色っぽいひろかを南さんは見事に演じきっています。彼女たちの演技がずば抜けて輝いていました。
死んだはずの「ぼく」が抽選に当たり、もう一度生き返って別の人間「真」としてチャレンジする。そういう筋書きではありますが、実は「ぼく」が「真」であったというオチは薄々感づくものがありましたが、それでもぐいぐい引き込ませます。
真と父親が久しぶりに二人で出かけ、「真が生き返ってくれたときがとても嬉しかった」と告げる場面は何度観ても泣けます。
ただ、エンディングで流れるブルーハーツの「青空」はmiwaさんのカバーではなく、ぜひともオリジナルのブルーハーツで聴きたかったなと思います。
カラフルを読んだ世代にとってはmiwaさんの方が知名度はあるでしょうし、ブルーハーツは知らないという人が多いとは思いますが、原作のイメージに合うのはやはりブルーハーツの方かな、と個人的には感じました。
原作とは違うところもあったので、「うーん」となるところも多少ありましたが、総合的には観て良かったと思える作品でした。
イメージワード
- ・悲しい
- ・泣ける
- ・不思議
- ・切ない
- ・ファンタジー