医療に対して真摯な気持ちにさせてくれます
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月3日 09時22分
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総合評価:
4.0
堤真一さん演じる当麻医師の存在が、医療に対する真摯な姿勢を自然体の中に感じさせられて、本当に目の前に存在しているかの様な感じにさせてくれました。最後まで一貫してその態度は変わらなく、彼の下で働く看護師の浪子の目線で一緒に病院での日々を体験できたのが良かったです。
浪子の働く地方病院の職場が、オペ室でもとっ散らかっていて、彼女を含めたスタッフがやる気のない日々を過ごしていたのに、当麻医師が一人入って来た事でガラリと雰囲気が変わり、皆がレベルアップしていく所が気に入っています。ただ、当麻医師の手術中にかけるBGMの演歌だけは、最後までしっくりきませんでしたが。
浪子の良く知った女性の息子が事故で脳死となり、臓器提供を決心するシーンは、親の辛さがヒシヒシと伝わってきて、涙なしでは観られませんでした。余貴美子さんの演技力は相変わらず素晴らしいです。また、浪子を演じる夏川結衣さんの日々悩み頑張る看護師役も好演されていて、堤真一さんももちろんですが、この二人の女性の演技も光っていました。