実際の事件の背景にもこういったことがあるのかな
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月8日 09時23分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この映画はキャストが豪華です。
皆さん演技が本当にお上手で、見ているうちにどんどん内容に惹き込まれます。
主演の妻夫木聡さん演じる清水祐一は田舎の土木作業員として登場します。
出会い系で出会った女性に恋をしていますが、女性はお金持ちのイケメンと付き合いたくて清水の想いを知りながら雑に扱います。(その内容がヒドイ)
そこから事件が起こしてしまいますが、新たな女性、深津絵里さん演じる馬込光代と出会い系サイトを通して連絡をとるようになり、実際に会い恋に落ちます。
清水は犯罪を犯しますが、本来は祖父の面倒や家の事をずっとしてきてストレスの吐き場や癒やしがない生活をしてきた真面目な性格で、愛に飢えている状態でした。
一方、光代も産まれてから大人になるまでずっと同じ土地で生きてきてなんの刺激もない平凡な毎日で本当の愛に出会えていませんでした。
そんな二人が沼にハマっていく逃亡劇が魅力です。
そして、犯罪の被害者家族・加害者家族・その周りの人の心理がうまく描かれています。
演者さんの熱演が本当にすごいです。
どの立場に立っても心苦しくなります。
犯罪を犯す人は間違いなく悪人です。
でもこの映画を観るとなかなか清水だけを攻めることができません。