母の愛がどう子供に影響するか
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月6日 06時39分
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総合評価:
4.0
冒頭、教師である森口の口から自分の娘が殺されたという告白から物語が始まります。
その後は、その娘殺害に関わった者たちの視点に切り替わっていき、なぜそういった行為をするに至ったか、どうやって殺害したかという事実が示されていきました。
その過程で思いがけない新事実が浮上し、その新事実に視聴者は驚くことになるでは、と思います。
その新事実とは、最終的にその娘を殺したのは、平凡な少年のほうだということでした。
一時の気の迷いで起きてしまう犯罪もある。
そういったメッセージ性をそこからは感じました。
そして、何よりこの作品の重要なテーマの一つとして「母の愛」があると思います。
母の愛を欲してやまなかった天才少年。母からの過剰なほどの愛を受け育った平凡な少年。
この2人の娘殺害に至った犯行動機の違いは、「母の愛」というものが子供にどういった影響を与えるかということを如実に示していました。
視聴後の後味が悪い、いわゆる「イヤミス」というジャンルの作品になりますが、そのような作風が嫌いでなければ、視聴されると面白いと思います。