育児放棄や人間の生命について考えさせられる映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月19日 13時22分
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総合評価:
5.0
幸せに暮らしていた刑事の主人公と妻と乳児の息子。ある日、薬物依存の男女と育児放棄の現場に遭遇し、徐々に歯車が狂い始めていくーーって話です。
育児放棄されている赤ちゃんなら、何をしてもいいのか?っていう倫理観について考えさせられる話でした。普段考えないテーマだからこそ、のめりこんでみてしまいました。こういう哲学的な話大好きです。
例え、幸せに過ごしていた赤ちゃんが突如、死んだからといって、育児放棄している赤ちゃんとこっそり入れ替えてもいいのかってのがポイントでした。
実は、妻が泣き止まない子供にイライラして揺さぶりすぎていたのが死因だという事実が分かった時に余計色々考えさせられました。
果たして、育児放棄していた家庭に死んだ赤ちゃんをおしつけ、生きている赤ちゃんを盗むことは許される行為なのか…。確かにあのまま、ほったらかしにしていたらいずれ死んでいたかもしれないから、保護してあげるべきという考えも正当だと思いました。
逆に、虐待をしているような親でも、子をこっそり入れ替えることは正当化されるべきではないという意見もまた正当だと思いました。
まぁ、個人的には、虐待をしているような親は、もはや親じゃないと思うので、こっそり交換してもいいのかなーと思いました。まさに、生命に対する倫理について学べる映画でした。人生って色々あって表裏あるよねってことも学べてよかったです。