赤い闇 スターリンの冷たい大地での豆知識・失敗談

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  赤い闇 スターリンの冷たい大地で

  2020年8月14日 上映 / イギリス / 118分

  3.9/5.0

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  1933年、かつてヒトラーにも取材したことがあるイギリス人記者ガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)は、世界恐慌の中でソ連だけが好景気であることに疑念を抱いていた。その謎を探るため単身モスクワへ向かった彼は、当局の監視を避けながら全ての鍵を握るウクライナを目指す。極寒のウクライナにたどり着いたジョーンズは、過酷な生活を強いられ飢えに苦しむ人々を目撃する。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  2022年4月1日放送のポッドキャスト「The Lawfare」では、脚本家のアンドレア・チャルパが、本作の撮影中、ウクライナで起こった飢饉を否定したウォルター・デュランティーの記事を直接引用する許可を求めてニューヨークタイムズに連絡しましたが、タイムズが許可を出すことを拒否したことを報告しています。
• 豆知識・トリビア
  ジョージ・オーウェルがタイピングするとき、小説「動物農場」からの「だが一部の動物は他よりもっと平等である」というセリフを暗唱します。
• 豆知識・トリビア
  映画に登場する第二次世界大戦前のロンドンのロケーションは、実際にはエジンバラで撮影されたものです。
• 豆知識・トリビア
  スターリンの独裁政治によってウクライナに与えられた恐怖を描いた本作の脚本家アンドレア・チャルパは、「トランプ政権の腐敗や世界で台頭する独裁政治を取り上げた週刊ポッドキャスト」である『Gaslit Nation』のサラ・ケンジオールとの共同ホストでもあります。

失敗談・うっかりミス

• 失敗談・うっかりミス
  主人公がイギリスに戻った後、レストランでジョージ・オーウェルと出会いますが、このシーンの一番最初に、フラットな液晶モニターを備えた最新のレジが映っています。
• 失敗談・うっかりミス
  ガレスがオオカミと出くわしたとき、カメラの角度によって2人の距離が大きく変わります。
• 失敗談・うっかりミス
  実際には、ガレス・ジョーンズとジョージ・オーウェルが出会うことはありませんでした。『動物農場』が出版されたのはジョーンズの死から10年後の1945年であり、オーウェルがソ連に反発するようになったのはホロドモールではなく、スペイン内戦での経験からでした。

ネタバレ有り

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  この映画のエンディングのエピローグと献辞にはこう書かれています。「翌年の1935年8月、内モンゴルで取材中のガレス・ジョーンズは山賊に誘拐されました。彼はソ連の秘密警察とつながっているとは知らずにガイドと一緒に旅行したのです。彼は30歳の誕生日の前日に射殺されました。1957年、ウォルター・デュランティはフロリダで73歳の生涯を閉じました。彼のピューリッツァー賞が取り消されることはありませんでした。ホロドモール（スターリンの飢饉）で殺された何百万人もの人々を偲んで」。
• 豆知識・トリビア
  ジェームズ・ノートン演じる人物が自転車で通りを追われるシーンでは、ジェームズ・ノートンのスタントマンであるアイアン・ウィルキーが、エジンバラの非常に強い日差しの中で使われました。