ツリー・オブ・ライフ
1950年代、オブライエン夫妻は3人の息子にも恵まれ、テキサスの小さな町で満ち足りた生活を送っていた。一家の大黒柱の父親(ブラッド・ピット)は西部男らしく子どもたちに厳しく接し、逆に母親(ジェシカ・チャステイン)がすべての愛情を彼らに注ぎ込んでいた。一見幸福そうに見える家族の中で、長男ジャックは孤独を感じ……。
社会的な成功を収めながらもどこか満たされない様子の主人公、ジャックの横顔から物語は幕を開けていきます。大都会のど真ん中で最先端のビルの設計に携わっている建築家の生まれ育った町が、テキサス州の片田舎だというギャップが印象的です。物理的にはそれほど遠くないのに滅多に帰省しないという微妙な距離感は、父・オブライエンへの愛憎半ばするような気持ちと重なっているのかもしれません。 慌ただしい日々の暮らしのふとした瞬間に幼い頃の思い出が甦り、過去へとタイムスリップしていくかのようで幻想的。子どもたちに自分のことを「サー」を付けて呼ばせるオブライエンは、頑固親父というよりは鬼軍曹のようですね。 父親がブラッド・ピット、息子がショーン・ペンというまさかのキャスティングもすんなりと受け入れることができました。傾いていくオブライエンの事業、少年から青年への階段を上っていくジャック。絶対的だったはずの家父長制の土台が少しずつグラグラとしていき、逆転していくパワーバランスにも注目しながら観てください。
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