背中をそっと押してくれる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月20日 01時27分
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総合評価:
4.0
あさが来たの時から大好きな波瑠ちゃん主演作。気になってはいたのに評価が何となく低くて観てなかった。でも観て良かったと純粋に思います。ありがちな作品じゃんと言われればそれまでなんだけど私はは好きだった。相変わらず波瑠ちゃんは自然な演技が本当に上手いなあって思いました。
・動くことでしか見えないことがある
・状況は変わらなくても見え方が変わる
この言葉にはハッとさせられました。
玄関から漏れる朝日が当たっている時の波瑠ちゃんが綺麗で信じられないくらいの透明感で眩しかったです。
作品の中の登場人物達が背中を押しあって進んだように、この作品を見て自分もそっと背中を押されたような気がした。残された側って辛いよね。報道では抱き合って死んだとか、恋人関係だったって言われてて周りの同級生も信じてくれない、自分だって事実は分かんない、死んだ人に聞くことも確認することも出来ないからそれを疑いながらも信じてしまって苦しむんだもん。ただ、奈緒子には巧がいて、巧には奈緒子が居た。二人ならお互いの傷を癒しながら一緒に悲しみながら進む事が出来ると思うし、一歩ずつ進んでいく姿が見れて良かった。心が温まりました。見る前は124分!長いなあと思ってたけど、自分には珍しく止めることなく魅入りました。