安楽死にこじつけただけ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月19日 19時51分
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総合評価:
2.0
安楽死という議論するのも題材にするのも難しそうなテーマを扱った作品ですが、安楽死がいいとも悪いとも描き切っていないのは無難にまとめたなといった印象です。そこは巧みというか、まぁそうせざるを得ないかなと。
ストーリは最初から重めで、真剣に安楽死について考えてしまいました。特に末期がんの人がカメラに向かって自分の人生は幸せだったと語っているシーンはちょっと胸に来るものがありましたね。
だからこそ、どんなに安楽死は必要だとの考えが深い人がドクター・デスなんどろうと期待してしまうわけですが、それがまさかの快楽殺人。
きっと原作がこうだから内容としてはそういう物語なのでしょう。
でも、大した信念もなくただ人を殺したいみたいなー、っておいおい。拍子抜けです。
終盤はもう完全にただの狂った殺人鬼ですもんね。
綾野剛さんと北川景子さんは、演技は良かったんですけど、なぜか安っぽいドラマを観ているようでした。セリフに妙に熱がこもりすぎているというか、少し暑苦しかったです。熱演といえば熱演なんですが。
なんかいろいろ惜しい感じがします。もう少しきちんとした脚本で作ったら面白くなりそうなんですけどね。