テーマの「安楽死」がチープに見えてしまった
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月3日 15時45分
役立ち度:0人
総合評価:
2.0
「悪いお医者さんが来て、お父さんを殺しちゃった」
ある男の子の証言をきっかけに、重症患者の安楽死を無償で請け負う「ドクター・デス」がいることが判明、警視庁が誇る敏腕コンビが調査に挑む。しかし、それは過酷な道だった。
被害者遺族が口をつぐみ「ドクター・デス」を守るため、捜査は難航。さらには、闘病中の刑事の娘にまで危険が迫り…
安楽死を正当化するべきか、悪とみるかという大きなメッセージ性のある作品なのだと思うが、メッセージと言うよりもこのストーリーの“調味料”になってしまった感じがした。
予告を見た時は、安楽死という善悪を決めるのが難しい課題にどう踏み込んでいくのかとすごく期待をしてみていたが、正直期待外れ。
キャストの演技は良かったと感じたし、脇役の方まで細かい演技力があり、安楽死についての両者の意見を鮮明に見ることができた。
しかし、ストーリーの展開が早すぎのかその問題がチープになってしまった。
最期もあまり納得できない。
犯人が快楽犯罪者であるということを印象付けるためなのかもしれないが、今までうまく闇に溶け込んでいた頭脳ある犯人が、刑事の一言で怒り、自身の対象にならない刑事の娘を誘拐・殺人未遂。犯人の頭の中があまり見えなかった。(自分の理解力の問題かも)
短い映画ではチープに見えてしまっただけかもしれないので、原作の小説も一度読んでみようと思う。
イメージワード
- ・悲しい
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