夢の中の夢
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月29日 22時42分
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総合評価:
5.0
バットマン・トリロジーで新たなDCヒーローとしてのバットマンやジョーカーを生み出したクリストファーノーランがおくる「夢の中の夢」を描いた作品。
内容は夢の中でさらに夢を見るという難解な脚本だけど,そのぶん何度見ても楽しくて面白くて興奮出来ると思う。
私が思う本作の見所は,レオナルドディカプリオ演じる主人公コブは,夢の中でアイデアを「盗む」ことを生業としているが,渡辺謙演じるビジネスマンにアイデアを「植え付け」てほしいと依頼される。このディカプリオと渡辺謙とのやり取りは序盤,主人公コブが「夢を植え付ける」つまり「インセプション」実行の難しさから依頼を断るという,二人の拮抗から描かれる。
しかし,この映画を見終わった後,この二人の間には「絆」が生まれるような印象を受け,決してただのビジネスパートナーでは終わらない演出が窺える。
この文脈は一見,他の映画でも見受けられそうな演出だが,この作品内(設定)における時間で言えば,この二人の「絆」はたった数時間で起こったことなのだということを観客は知りながら,混乱する。
この混沌を時間軸の中での演出は映画でしかできないことだろうと思う。
イメージワード
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