何を望めばよいのか考えさせられます!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月23日 12時05分
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総合評価:
5.0
この映画は高校生の息子、中学生の娘がいる普通の一家にて、息子が行方不明になり殺人に関与している疑いがあるというストーリーです。
捜査していくうえで、息子は殺人に加担している可能性がある、または加担していなくても殺害されている可能性があることが推測されました。
となると親としてはどちらの結末を望んでいるのかということになりますが、父親と母親とで意見が分かれていました。
殺人に加担していても、生きていてくれたらいいと思う反面、殺人者の家族として生きた心地のしない一生が用意されてしまいます。一方、殺人していなくても殺害されてしまっていたら、殺人者という犯罪行為はなくて安心しても、もう二度と会うことができません。
この葛藤は、私も親として自分の子供に置き換えた時に判断を悩むかもしれないなと深く考えさせられました。まさに映画タイトルの望みという言葉が非常に重く感じられるものでした。
そして家族のコミュニケーションが犯罪を犯さない、巻き込まれないために重要だと痛切に思いました。