芦田愛菜ちゃんの豊かな表情
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月18日 11時52分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
予告に惹かれて映画館へ足を運びました。私自身主人公と重なる部分は無いのですが、芦田愛菜ちゃんの演技に終始引き込まれていました。
心のどこかでは宗教の異質さに気付きながらも、両親が宗教に染まっていく経緯を知っており、両親を愛する気持ちから葛藤を続ける主人公。その葛藤が、好意を寄せた教師から家族を非難されたことにより一層強くなる過程が、表情からひしひしと伝わってきました。
また、はっきりと家族と絶縁し別の人生を歩む意思を持つ姉との関係も綺麗に描かれており、それぞれの登場人物の感情が痛いほど伝わってきました。それから、そんな主人公とずっと仲良くしてくれている友人の存在もとても大きかったと思います。最後は、はっきりと描写はされていませんでしたがこのような家庭は目に見えないだけで意外と身近に存在しているのではないかと、考えるきっかけになりました。色々な事情で宗教から抜けることのできない方の気持ちも想像することができ、とても良かったです。