仙崎と吉岡の活躍が素晴らしかったです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月3日 23時43分
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総合評価:
4.0
大型フェリーの座礁と火災、沈没というトリプルで事故が連鎖していく中での、仙崎らの救難活動の様子が大迫力で観られました。
日頃からよくフェリー、それも下部分に車を積み込むタイプのを利用してきた中でのこの映画に、他人事ならぬ気持ちで観ていたので、海猿シリーズの中でも一番印象の強い作品です。
その救出には困難を極めていて、逃げ遅れた人と仙崎と吉岡が一つとなって、助かる道を信じて進んでいくのですが、先ずはまだ火が回っていないであろう船室を目指して、水中を最低でも1分半は息を止めておかなければならないシーンはとても恐怖でした。
そして最後の巨大煙突を登るシーンで、大量の水が流れ込んできた時はもう絶望しかありませんでした。しかし、機転をきかせてなんとか助かっては行くのですが、そんなへとへとの身体で、酸素ボンベを頼りに身体が挟まって沈んでいった吉岡を皆で助けに向かうその体力と気持ちの強さに何度も大きな感動を味わわせて貰えました。
スケールの大きな事故の展開の中、励まし合う姿勢が気に入っています。